狩。任務開始
正直前回の蠢く危機にまとめたかったんですが空気感的に区切った方いいかなって…
なので短めです
夜。館の食堂。
「ごちそうさまでしたー!」
「パン食べすぎた……」
「レイズさんそれ俺の分ーー!!」
笑い声に皿の音、暖かい光。平和そのもの。その輪の中に狩の4人も混ざっていた。
ララメはニアとアマネと笑ってて、ソラはシロクラの隣でスープふーふーしてて、
霣羅は角灯の隣でぼーっと同じ方向見てて、ヤグはシロクラに絡まれて「うるせぇ」って言ってて。
誰が見てもただの客でただの同居人。ただの家族の延長。
でも食事が終わって。
「じゃ、ご馳走様ー!」
「俺皿洗い手伝う!」
「えほんよむー!」
わちゃわちゃと解散していく中。
ふと4人の動きだけが同時に止まる。視線が一瞬合う。
それだけで全員理解する。
ララメ「……」
メアリー「……」
霣羅「……」
ヤグ「行くぞ」
小さく低い声。他の誰にも聞こえない音量。
自然に何も言わず。別々の方向から歩き出して同じ場所へ向かう。
そして館の奥。さっきシロクラが来たあの使われてない客間。
灯りはついてない。
カーテン閉め切り月明かりだけ。ヤグが入るとすでに部屋の中央にひとり立っていた。
小さい白い影に子どもみたいな背丈。空気が異様に重い。
トゥトゥ「……おっそーい」
くるっと振り返る。
にこーーーーーっ。満面の笑み。
トゥトゥ「待ちくたびれたよぉ?」
その声だけやけに明るい。
ヤグ「お前には館うろつくなって言ったからな」
トゥトゥ、ぴょんと跳ねる。
トゥトゥ「角灯とシュアいるなら顔出したかったんだけど〜?」
首かしげ。
トゥトゥ「まだ壊しちゃダメなんでしょぉ?」
無邪気で内容だけ最悪。ドアがもう一回開き、霣羅、メアリー、ララメ。全員揃う。
ララメ「わ!トゥトゥちゃんもう来てたの!?」
トゥトゥ「いちばん乗り〜♪」
メアリー「また壁壊して入ったのです?」
トゥトゥ「うん♡だってここ治るもん!」
悪びれゼロ。
ヤグ「……チッ」
額押さえる。
ヤグ「ほんと異物だなお前」
トゥトゥ「褒め言葉〜?」
霣羅が静かに前へ出る。手に任務書。淡々と。
霣羅「…司令官命令」
空気が変わりララメの笑顔が消える。メアリーの足がふわっと浮くのをやめる。
トゥトゥの口角がゆっくり下がる。ヤグは壁にもたれて腕組み。
霣羅「対象、この館」
一拍。静寂。
霣羅「…殲滅」
その言葉だけやけに重い。
廊下の向こうから笑い声が聞こえる。
「アマネちゃあん、こぼしたー!」
「だいじょーぶー!?」
生活音の混じったあたたかい音。それが壁一枚向こうにある。
ララメ「……」
ほんの少しだけ視線が揺れるが、すぐ笑って
ララメ「ま、任務だもんね!」
明るい。
ララメ「やるしかないっしょ!」
メアリー「いっぱい壊すのです?」
ヤグ「…仕事だ」
感情を切る声。トゥトゥにたぁっと笑う。
トゥトゥ「じゃあさぁ」
首こてん。
トゥトゥ「いつ壊していいのぉ?」
霣羅「…今からだ」
ヤグ「全員配置。各自好きに動け」
メアリー「自由行動なのです〜♪」
ララメ「暴れ放題じゃん!」
トゥトゥ「やったぁ!」
ヤグだけ窓の外を見る。
この館の灯り、あったかい色、さっきまで一緒に飯食ってた連中。
シロクラの「ヤグー!」って声が頭に残ってる。
ヤグ「…めんどくせぇ」
小さく吐き捨てる。それでも銃を持つ手は迷わない。
…迷えるはずもない。狩の道1つで生きてきた男だ。それに今までも何十人もの命を奪ってきたから。
この館の殲滅が、今完全に動き出した
短いですね、ここから長くなるかもですがよろしくお願いします
狩のとこに蒼柄くんがいないって?あのはちゃめちゃな子が素直に集まるわけがない!




