日記録_██日目
それからはしばらく野宿を続けた。
違う街が見えた
随分明るい雰囲気なようだ。朝の光が柔らかくその街を満たしているように見えた
少しばかり行ってみるが、あまり期待はしないでおこう
めぼしい物は持ってないため盗難の心配等はしていない
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この街に来て思ったのは、物価が高いということだ
人々は冷たくは無いと同時に、あまり興味を持っていないようだった
元々そんなに無かった金銭も少なくなった。流石に金は能力で出したくない
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あの館のような穏やかで優しい安全地帯のような空間はもうないのかもしれない
いくつもの声が重なるこの街も、どこかで幸せを諦めたような空気だった
街の店を出た時、店主から呼び止められた
どうやら払ったはずの金が足りてなかったらしい。
と言ってももう残りはほぼ無かった
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数日、俺はそこでタダ働きした
そのついでに買ったものの値段を見るも、俺の払った金額はピッタリだった
人手不足という張り紙は入口にあったが、難癖をつけてまで働かせるのはどうなのか
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くだらないことをしていても無駄だと判断し、ある金を全て置いて俺は店と街を出た。
無一文の成人男性の一人旅、これほど惨めな言葉はないだろう
期待しない事はある意味正解だった。
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