互いを支える勇気
瓦礫が崩れ落ち、戦場はもう原型がない。その中をひときわ小さな影が走る。
ララメ「……っ、はぁ、はぁ……!」
ピンクの電撃を纏い必死に前へ出る。怖い。本当は足が震えてる。でも止まれない。
霣羅もヤグもみんな前にいる。自分だけ立ち止まるなんて絶対に嫌だった。
フォドルの腕が振り上がり衝撃波が生まれる。
ララメ「――来るっ!」
咄嗟に電撃を放つ。"バチィッ!!"と音が響くけれど威力が足りなかったためか弾かれる。
巨体の拳のような圧力がそのまま落ちてくる
ララメ「……っ!」
避けきれない…そう思った瞬間。ふわっと体が急に横に滑った。
ララメ「……え?」
地面を擦ることもなくまるで見えない手に引っ張られるみたいに数メートル移動する。
衝撃波は避け地面が粉砕。遅れて爆音。
ララメ「……え、え?」
「――ララメちゃん!大丈夫ですか!?」
聞き慣れた声の方を振り向くと少し離れた瓦礫の陰。
両手を前に伸ばし必死に集中しているソラ。額には汗が垂れているが視線は一点固定。
ソラ「す、すみません……!勝手に動かしてしまって……!」
ララメ「ソラちゃん!?」
ソラ「視界に入っていたので……とっさに……!」
息が荒い。明らかに余裕はない。操作能力でララメの身体を丸ごと動かしたのだ。
ララメ「……助かった、ありがとう!」
ソラ「い、いえ……!でも……!」
フォドルの視線が今度はソラに向く…途端ゾッとする殺気にソラの肩がびくっと震える。
ソラ「……っ」
怖い戦闘なんて慣れてない、本当は逃げたい。
でも
ソラ「…ララメちゃんが前に出るなら、私後ろ、やります……!」
手を強く握る。覚悟を決めた顔。ララメがニッと笑う。
ララメ「じゃあさ!私思いっきり突っ込んでいい!?」
ソラ「は、はい!見えてる限り、全部サポートします……!」
ララメ「よっしゃ!」
電撃がバチバチ弾ける。ララメが地面を蹴る。真正面から突撃。当然フォドルが迎撃。
腕が振り下ろされるがララメの体が横にスライドしてギリギリで回避。
フォドルの眉がわずかに動く。次の蹴りで今度は上に持ち上がる。空中回避。
ララメ「うおおお!?浮いた!?」
ソラ「す、すみません!雑で!」
ララメ「全然いいって!!」
そのまま空中からピンクの雷が直撃。フォドルの肩に炸裂。初めて小さく後退する。
ララメ「当たった!」
ソラ「や、やりました……!」
でもすぐに反撃。瓦礫を蹴り飛ばしてくる。数が多すぎる。ソラの視界いっぱいに散らばる。
ソラ「……っ、全部は……!」
操作が追いつかない。
ララメ「やば――」
その瞬間瓦礫の一部だけが軌道を逸れ、ララメの直撃コースだけが強引に空間が空く。
ソラ「重いのだけ……どかしました……!」
ララメ「十分!!」
転がりながら回避。すぐ立ち上がる。
ララメ「ソラちゃん!」
ソラ「は、はい!」
ララメ「私囮やる!だから好きに動かして!」
ソラ「……っ」
一瞬目を見開いて。それから小さく笑う。
ソラ「……分かりました、ララメちゃんは私が全力で守ります」
その声はもう震えてなかった。ララメが走りソラが操る。押して、引いて、下からなら浮かして逸らす。
戦闘技術ゼロのはずのソラが絶対当たらない軌道を必死に作り続ける。
ララメの雷が何度もフォドルに刺さる。
フォドル「……鬱陶しいな」
初めて明確な苛立ち。二人は息を切らしながら笑う。
ララメ「ねぇソラちゃん!」
ソラ「はい!」
ララメ「私たちけっこうやれてない!?」
ソラ「はい!ちょっとだけ、かっこいいかもです、!」
ララメ「だよね!」
同時に前へ出る。もう逃げない。二人でなら戦える
そう思えた。
ソラちゃんとララメちゃんの(個人的)可愛い組を書かせてもらいました
文字数調整がド下手くそなのは…もうデフォです




