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館護戦線  作者:
館護戦線
20/76

壊れるまで。

崩れた廊下。天井は半分落ち月光が差し込んでいる。床には血や砕けた壁。焦げ跡など激戦の痕だらけの空間。


その中央で二人は肩を寄せ合うように立っていた。角灯の今まで傷がつかなかった腕は裂け血が滴って


シュアの脚はうまく力が入らず壁にもたれている。呼吸は荒い。視界も滲んでいる。もう限界。誰が見ても分かるほどに。


「自由」。その能力を持ち、物理法則なんて効かないはずの作られた2人がトゥトゥによって圧倒されている。


それでも二人は離れない。その前方には無傷の少女がいて、ぴょんっと軽く瓦礫を踏み越えた。足取りは軽やか。まるで散歩。


トゥトゥ「弱ってる〜!か〜わい〜♡」


にこにこ笑うその姿は心底楽しそうだった。こっちは命のやり取りの最中だというのに。トゥトゥの服にはほとんど汚れすらない。


実力差は残酷なほど明白だった。角灯は割れた頭部のランタンを抑える。視界が曖昧な光のようにぼやぼやとしている。


それでも、シュアの前に半歩出る。


角灯「……シュア…だ、大丈夫か……」


声が掠れている。自分の方が重傷のくせに。それでも先に心配する。シュアは小さく笑うが、唇に血が滲む。


シュア「…………うん、かく…と……」


まともに発音できない。けれどまだ生きている。ちゃんと角灯を見ている。

トゥトゥは首を傾げた。


トゥトゥ「ねぇねぇ!なんでまだ立ててるの?」


一歩。また一歩。距離を詰める。


トゥトゥ「普通さぁ、とっくに逃げるか泣くかしてるよ?根性論?友情?愛?かんわいー♡」


次の瞬間。視界から消えた。


角灯「――ッ!?」


直後。腹に衝撃。空気が強制的に吐き出される。トゥトゥの2倍以上ある身体が簡単に折れ、そのまま吹き飛ばされる。


シュアは駆けつけようとして床に倒れる。角灯は壁に叩きつけられ、そのまま崩れ落ちてしまった。


シュア「角灯ッ!!」


トゥトゥはもう角灯の目の前にいた。拳を振り抜いた姿勢のまま。


トゥトゥ「遅い遅い♡ほんと雑魚〜」


角灯は震える腕で立ち上がろうとする。あかりは不安定に消え、もう視界が暗い。


足が言うことをきかないが、それでも倒れているシュアを見る。


大切で、1番守りたい存在。


いつまでも近くで幸せでいて欲しい存在。


シュアは割れたキーホルダーを強く握っている。破片で手に傷がつこうが汚れようが


無くしたくない。角灯から貰った宝物のひとつ。いつまでも失わないように握りながらこちらを見ている


角灯はそんなシュアを見てからトゥトゥの方を向く


角灯「……来る、な……」


トゥトゥはゆっくり楽しむように近づく。角灯は這ってでも前に出た。

シュアを隠すように。盾みたいに。トゥトゥはそれを見てにこっと笑った。


トゥトゥ「……あ、そっか!守ってるんだ?かわい〜♡」


行為自体を褒める訳じゃない。角灯とシュアがただ可愛いという発言。


トゥトゥ「そーいう"無駄で可愛い行為"を見るのだいすき!」


トゥトゥはしゃがみ込み、角灯の頭の壊れたランタンを見ながら


トゥトゥ「じゃあさ!どっち先に殺られたら泣く?」


その言葉に空気が凍った。シュアの指が床を強く掴む。角灯の拳が震える。絶望的な差。


勝てないって分かってる。それでも二人とも一歩も引かなかった。

ただ互いの名前だけを呼ぶ。


角灯「…シュア……」


シュア「…角灯っ、」


それだけで立っている。トゥトゥは小さくため息を吐いた。


トゥトゥ「……あーもうそういうの、ほーんと無駄なんだよ?」


にこっと無邪気な笑顔。そして殺気だけが爆発的に膨れ上がった。


トゥトゥ「じゃ、遊び終わり♡」


床が砕ける。踏み込み。次の瞬間、二人の視界が真っ白に弾けた。

トゥトゥちゃんっておっかないですね。もっと描写を色濃くかきたいんですがいかんせん頭を捻って出てくる文章力がそんな無いもので

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