覚悟を決めただけ。
シロクラ「……っ」
現実に引き戻される。
首が締まっていて、腹にはヤグの銃口が突きつけられている
シロクラ「……やだ……」
あの時のように戻るのは嫌だ。捕まるのは嫌だ。負けるのは嫌だ。閉じ込められるのは嫌だ。
怖い。
死ぬのも怖い。
……でもそれ以上に。
シロクラ「……また、ひとりは……嫌だ……」
震える声が漏れた。
指先が無意識にヤグの腕へ伸びる。触れた場所。そこだけ。ほんの少しだけ。かすかに熱が灯った。
シロクラ「……ふざけんなよ」
ヤグ「あ?」
シロクラ「俺は……」
ぐいっとヤグの手首を掴む。力は弱いはずなのに。震えているはずなのに。
シロクラ「…もう、捕まんねぇんだよ…!!」
――""ドンッ!!!""
爆発がゼロ距離で炸裂する。ヤグの手首ごと空気が弾け飛ぶ。
ヤグ「っ!?」
拘束が外れ、シロクラは地面に落ちる。
その瞬間。床に手を叩きつけた。
シロクラ「どけぇぇぇえええええ!!!」
大爆発で床ごと吹き飛ぶ。瓦礫と煙が舞い上がる。ヤグの体が数メートル弾き飛ばされ、壁に激突。
ドガァンッ!!!
ヤグ「……チッ……!」
壁に叩きつけられながら、すぐ受け身を取る。だが視線の先の煙の中からコツコツと足音。
煙を踏み抜いてシロクラが歩いてくる。額から血が垂れ、腕は裂け。服はボロボロ。
明らかに満身創痍なのに笑っている。
シロクラ「はっ、はは……」
ヤグ「……」
シロクラ「なんだよ…痛くねぇっての、マジ便利だな……」
足元。一歩ごとに。
ボンッ!ボンッ!ボンッ!
無差別な爆発。制御ほぼゼロ。ただ感情だけで起きる連鎖爆破。
ヤグ「……能力暴走か」
シロクラ「暴走?」
顔を上げる。片目だけの視線。ぎらぎらしてる。
シロクラ「違ぇよ」
一瞬で間合いを詰める。体力なんて完全無視な無茶苦茶な突進。
ヤグ「速っ――」
シロクラ「覚悟決めただけだろ」
――ドゴォッ!!!
全力の蹴り。爆発推進。脚の接地面を爆破して加速。ロケットみたいな一撃が、ヤグの腹に直撃。
ヤグ「がっ……!?」
空気が抜ける音。そのまま吹き飛び、瓦礫をぶち抜いて床に叩きつけられる。
ガァン!!!
粉塵が舞い、瓦礫がヤグの体を傷つけた。シロクラはその場でふらつき、体が震えている。本来ならとっくに倒れてるダメージ量。
……でも
シロクラ「……はぁ……はぁ……」
まだ立ってる。
シロクラ「俺はさ……」
拳を握る。
シロクラ「やっと見つけたんだよ……」
館の方を見る。笑い声がまだ聞こえる気がした。
シロクラ「帰る場所……」
ぎりっと歯を食いしばる。
シロクラ「邪魔すんなよ……狩……ッ!!!」
足元で最大規模の爆発が再び膨れ上がった。
文字数の設定の仕方がとっってもド下手くそなんだ私
でも区切りがいいんです。次回はソラちゃんと霣羅ですね




