90 再び蜥蜴型獣人(とかげさん)のまちで 7
夢の中であたしは誰かに会っていたよ。金色に輝くどこかで。
懐かしい・・・そんにゃ感じがしたよ。
「やっと来たな。」
いつもの声だ。どこ?
「まだ姿は見せないさ。」
何勿体ぶってんのさ・・
「何か失礼なことを考えなかったか?」
いえいえいえいえ・・・滅相もにゃい・・・
「この岩をどけようなんて考えてないだろうな?」
それは分からにゃいけど・・・
「この岩は,温泉の噴出を押さえているんだ。」
え?この下は温泉ってこと?
「そうだ。」
掘っちゃ駄目にゃの?
「この岩をどけると,湯がまっすぐ蜥蜴型獣人の畑の方に流れ込み蜥蜴型獣人の居住地はお湯浸しだ。」
それは大変。どうしたらいいの?
「一番いいのはほっとくことだが・・・どっちにしろこの岩の封印はあと何年も持つわけじゃあない。」
?
「封印を掛けて何百年も経つからな。」
何百年?
「そろそろ封印が解けてもおかしくない。」
それってまずいんじゃあ?
「まずいね。」
ええっ
「だから君たちが来てくれてちょうど良かったんだ。」
・・・・・
ロートに言っていい?
「ああ・・・少し俺も話したいことがある。ロートに声を掛けてくれ。」
・・・・
「ロート!!!ロート!!! きてええ」
悲鳴に近い声だったのかにゃあ。みんにゃ飛び起きてきたよ。あたしも起き上がった。
「どうしたミャアコ!!!」
「大丈夫ですか?」
「うえ~ん みゃあこちゃああああん」
「ミャアコチャン マタ ナンカ ヤラカシタノ」
・・・・・ヴァイス・・・
そこでみんにゃに聞いた話をしたよ。
ロートは・・「ううん」・・・とうなってた。
ズィルバーも・・・「自分の力だとやばいことになるのかあ・・」・って悩んでるし・・・
ヴァイスとシュバルツは・・・寝てた・・・すぴぴぴぴ・・・ぐう・・・
「皆さん今晩は」
声にロートとズィルバーも驚いてた。
「おまえは誰だ!!!」
ズィルバーがどにゃる・・・ロートがまあまあと押さえて,
「お話を詳しくお聞かせ願えませんか。」
って言ったよ。
声の主がもう一度さっきの話を繰り返すよ。
「・・・・まず,岩をどかすと,お湯は凄い勢いで噴出する。
で,このままだと蜥蜴型獣人のすみかを直撃する・・・と。
だから・・・お湯をうまく噴出させつつ余分な分をどこかに流せるように考えなきゃいけない・・・
・・・ということですね」
ってロートが確認してるよ。
「貴重なお話ありがとうございます。これからどうしたらよいか考えます。」
「この封印はもろい。固く掛けた封印だからな。」
え?固く掛けたんにゃら,もろくにゃいのでは?
「固い物はもろいのさ・・・・また明日の今頃来る。その時までに何か考えておいてくれ・・・」
よく分かんにゃい。
もうじき夜明けだね。
もう眠れにゃい。
起きていようか?
たき火を焚いて三人で座るよ。最初の頃みたい。にゃんだかにゃつかしいようにゃ・・・
・・・・・
「ミャアコ,朝飯だぞ。」
「ミャアコチャン ゴハン デキテルヨ」
はっ・・いつの間に・・・
「みゃあこちゃん およだ ついてる」
・・・・・
およだってにゃに?
ヨダレノコトダヨ~
ええっ・・・ふきふき・・・
「こらぁ!!!俺の尻尾でよだれを拭くなあ!!!」




