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ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ  作者:
10 再び蜥蜴型獣人のまちで
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89/670

89 再び蜥蜴型獣人のまちで 0.2

ズィルバーのお話の続きです。

目を覚ました俺はすっかり元どおりだ。

と言いたいが,ミャアコが可愛く見えるのは変わんねえ。これはやっぱりまだ病気だな。うんうん。だけどさっさと出かけたい。


・・・・・・・・う~ん。春だぜえ・・・俺も春らしいがな・・・



林だな。何かいい匂いのする林だな。この木を使った家なんかいいな。葉っぱも薄緑で日が差すときらきらして見えるぜ。


おや。草原か。あちこちに花も咲いてるな。何かそんなに急な山じゃねえな・・でも見た感じ・・高そうな山だな。明日,ここを登るのか。







朝の空気は気持ちがいいな。


ふうふう。ミャアコの奴、やたらふうふう言ってんな。

「ミャアコ,おまえ食い過ぎで太ったんじゃねえか?」

「にゃんで?」

「やたらフウフウ言ってるからさ。太りすぎたから,登るのが大変なんじゃねえか?」

からかったら腹の肉をつまんで悩んでいたぜ。こいつでも悩むのか。


そのうちにロートが言い出したぜ。

「ミャアコちゃん。あなたは,お勉強も最近しなくなってきてますしね。今日からお勉強と体を鍛えることを再開しましょうね。」

「はい。ロート・・・」

「ぼくも おべんきょ する」

「ボクモスルヨ」

「いいことですね。」

笑っていたら,ロートがいきなり俺の方を見て言うじゃねえか。


「ズィルバー,君もですよ。」

「ええ~!!!俺もかぁ?!」

「ええ。まず言葉遣いからですかね。」

ちぇっ分かってらあ・・



賑やかな俺たちの方に何か来る気配がする。



おっベアベアだ。え?俺に手を出すなって?!


ミャアコとヴァイスにやらせる?

面白くねえな・・・・なんかロートに考えがあるのか?



おやおやシュバルツがいつの間に・・・・・あああああヴァイス・・・・・


ぐちゃぐちゃのどろどろの真っ黒け・・・・


これ誰が始末するんだ?そうだよな。ミャアコがんばれよ。




後始末をしている間に飯でも作るか。ロート?何がっかりしてるんだ?しかたねえだろ。おまえが決めてやらせたんだからさ。

・・・うん。いつもの味だな。こっちの肉は焼き肉にするか?

ああそうだな。熟成させた方がもっとうまいけどな。



うまかった。

さて始末も済んだし行くか。


・・・・・


今日はもうここらでテントを張ろうか。

岩がこっちに転がってこないところがいいぜ。

この辺がいい?


ああ。そっち持ってって?!

おおよ。


竃ができたな。お前たち,上手に作れるようになったじゃねえか。

火をつけるぜ。

何?シュバルツが次から火をつけるって?いやあ・・・・・ちょっとなあ・・・・さっきのぐちゃぐちゃどろどろ真っ黒を思い出しちまったぜ。



・・・・・・・テントの中は平和だな。

スピピピピって・・・・ミャアコか。この3人は寝てるとかわいいよなあ。な,そう思わないかロート。


ははははもう大丈夫さ。でもよ・・・・・コントロールはどうかまだわかんねえけどな。

なあロート, ロートはこういう衝動をどうやって止めたんだい?


え?みやこばあさんのひとにらみで,いつでも,なんでも,何度でも萎えちまったって?!

ははははは。


でも,俺にはみやこばあさんがいねえからなあ・・・・・

え?ヴァイスやシュバルツがいるって?!確かに。奴らなら・・・


ん。ただなあ・・ちょっとだけ聞いてくれよ。

俺,最近ミャアコがやたら可愛く思えるんだ・・・・・これってどうなんだ?


お年頃?!

ミャアコが?!

違う?!

俺のこと?!


ああ。分かってる。抑えるよ。大丈夫さ。俺にできねえことはねえ・・・はずだ。

ロートもそういう気持ちになったことあるのか?

昔?!そんなに昔じゃないだろ。だいたいロートって何歳なんだ?!考えてみたら俺,知らねえ。


内緒って・・・まあいいや。俺の倍くらいなんだろ?

・・はいはい分かりましたよ。もう言いません。



ところで,明日はどこから見ていくんだ?!



え?この辺りから温泉の気配がするって?

熱そうな気配?温泉卵が作れそうか?

多分?

なんか嬉しくなってきたぜ。しっぽがバッサバッサ揺れちまった。


あの岩か。でかいよな。俺の手にかかればう〜ん一発・・・2発か?

何?あの岩はもろそう?じゃあ1発で終わりだな。

明日すぐにやっていいか?

ちょっと待てって?なんか嫌な予感がするって?なんなんだ?


それから,もう遅いって・・・まあ明日だな。おやすみ・・・・・・



この夜中,俺はミャアコの叫び声で目覚めることになる・・・・・・




ちょっぴり大人に近くなったズィルバー

能天気なミャアコが,自分のもやもやした気持ちの訳に気づくのは・・・まだまだ先。


読んでくださっている方,ありがとうございます。感想などいただけるとうれしいです。

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