83 再び蜥蜴型獣人(とかげさん)のまちで 2
お店屋さんが沢山並んでいるところは,職人さん達のすみかがある階の下にあったよ。
窓の近くのところは,広めの広場ににゃっていて,その奥に窓に向かってお店屋さんが並んでた。普通のまちのお店屋さんと違ってにゃんとにゃく薄暗い。
でも,蜥蜴型獣人達のすみかが並んでいるところよりずっと明るいよ。苔玉の数も違う。こっちの方が沢山並んでるよ。
全部の店が平等に窓の方を向いているんだ。全部で15軒位あるのかにゃあ。え?まだある?凄いにゃあ。
その裏の方には居住区もあるんだって。居住区って?ああそう。みんにゃが住んでるとこね。
この下の階にも居住区ってのがあるんだ?へえ。そっちに蜥蜴型獣人のお母さんの家があるんだね。こっちの居住区には,お店の関係の獣人さんたちが住んでいるんだって。一番下の階には,畑や,山で働く獣人さんたち。外に出やすいようにだって。考えて作ってあるんだねえ。
そのうちの1軒にロートは迷わず入っていくよ。
そのお店はいろんにゃ物を売ってたよ。
看板には「何でも売ります,買います。よろずのうりば」って書いてある。「よろずのうりば」ってのが店の名前の店らしいね。
よろずってにゃに?俺に聞くな!!はいはい・・・
入ったら,それこそいろんにゃ物が売られていたよ。
こけっちょこけっちょ・・・
にゃに?
ヴァイスもシュバルツもその音に興味を持ったみたい。あたしと一緒にそっちに駆け寄ったよ。
「ナンダ コレ」
「う゛あぃす・・・これ なに?」
「ワカンナイヨ」
「鳥?」
「デモンアイネ」
「みみ なあがいよ」
わいわいがやがや・・・・・
「小獣ちゃんたち,それはね,兎鶏だよ。」
お店のお姉さんが教えてくれたよ。綺麗なお姉さん。
「あれ・・兎鶏って前食べたことあるよ・・」
「ア・・アノヤワラカクテ オイシカッタヤツ・・・」
「え?たべちゃうの?だめだよぉ。」
・・・・・見ちゃ駄目だね。美味しいんだけど・・・とっても美味しいんだけど・・・
・・・出されたらあたしは食べるよ!!絶対に!!!
ボクモタベルヨ ・・・シュバルツガ ミテナイトキニネ・・
「帰るよ。」
え?あれ?面白いとこ見逃した?売るとこ見たかったのにぃ。
兎鶏に気を取られてる間に終わっちゃったみたい。
あれ?
ズィルバー・・・あの綺麗なお姉さんとうれしそうに話してるよ。しっぽがすんごくうれしそうだよ・・・もやもや・・・・・にゃんだろ・・・この気持ち・・・
楽しそうなズィルバーに,
「先に帰るよ。」
ってロートぉ,ズィルバーを置いてくのお?
「春だからね。」
・・・にゃにそれぇ
「ロートハ ハルジャ ナイノ」
・・・・
「春だね。でも,僕は,自分でコントロール出来るからね。」
・・・・
「どういう意味にゃの?」
「15歳になったら分かるよ。」
・・・・・
しばらく行ったら,
ズィルバーが後を追って走ってきたよ。
「おや。いいのかい?」
「・・・」
ズィルバーは少し膨れてた。
「ずぃるばーは はるだって? はるってなあに?」
シュバルツ聞くの?あたしも聞きたいけどさ・・・
「ロートハ ジブンデ コントロール デキルンダッテ・・・ズィルバーモ デキルノ?」
・・・・・
ズィルバーはあたし達をじろりと見た。それからロートに,
「俺,頭冷やしてくるわ。」
って言ってどっかに走って行っちゃった。
15歳って大変にゃんだね・・・15歳ににゃるのが恐くにゃっちゃったよ。
それから,ロートも一緒に蜥蜴型獣人のお母さんのとこに行ったよ。
「おやおや。昨日ぶりだねえ。でも前よりずうっと大きくなったねえ。ヴァイスちゃんも,ミャアコちゃんも。
シュバルツちゃん?ヴァイスちゃんとそっくりだねえ。うんうん。可愛いねえ。」
蜥蜴型獣人のお母さん,相変わらずだね。
「おや。ロートさん,ズィルバー君は?」
「ずぃるば はるなんだって」
「サッキ ドッカニ ハシッテッタ」
蜥蜴型獣人のお母さんはロートをじっと見たよ。それから二人で頷き合ってた。どういう意味にゃんだろうにゃあ・・
思春期のズィルバー
無神経なミャアコ
訳が分からないけどお祭り騒ぎのヴァイスとシュバルツ・・・・
ロートって大人。




