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ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ  作者:
10 再び蜥蜴型獣人のまちで
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82 再び蜥蜴型獣人(とかげさん)のまちで 1

 翌朝は雨だったよ。

 偶に降る雨は,ちょっともの悲しくさせるんだって。朝食の時,一緒ににゃった兎型獣人(うさぎさん)のお兄さんが言ってた。

 あたしやヴァイス、シュバルツは何のことかよく分かにゃかったんだけど,ズィルバーがふうってため息をついていたんだ。そしたら,ロートが

「春ですからねえ・・」

しみじみ言ってたよ。

・・・去年はそんにゃこと言ってにゃかったじゃにゃいのさ・・・・


そしたら,

「ズィルバーはお年頃になったのさ。」

って・・・え~お年頃ってにゃにさ。

「旅立ちたい頃ってことだよ。」

って兎型獣人(うさぎさん)のお兄さんが言うから・・


よく分からにゃいけど・・・にゃんか寂しいぞ。

「ズィルバー,どっかに行っちゃ嫌だよ~」

あたしが涙目ににゃったら,

「ずぃるば すき どっか いっちゃ だめ」

「エ~ ドコカニ イッチャウノ ダメダヨ~」

ってヴァイスもシュバルツも一緒ににゃって泣き出しちゃった。


ズィルバーがはっとしてあたし達を見て・・・それから

「俺はどこにも行かねえ!!」

って怒鳴ってきた。すっかりいつものズィルバーだよ。あたしは少しほっとしたけど・・・でもね・・・ズィルバーのしっぽは小刻みに震えていたんだ。



・・・お部屋に戻って今日の計画の確認をするよ。


明日には晴れるだろうってことで,今日は1日お休みだって。早速このまちの探検だよ。

 あたしは,蜥蜴型獣人(せんせい)のお母さんのところへ行ってみることにしたよ。もちろんヴァイスとシュバルツも一緒だよ。そしたら,ロートが,

「行く前に,シュバルツにいただいた物を全部出してごらん。明日から忙しくなるから,今日位しか点検してやれないんだから。」

って言いだしたんだ。

あたしはあたしの部屋に向かって,

「でいおてでけだのものつるばゅし」

って唱えたよ。


うわっ・・・凄い量だよ。お部屋のほぼ半分位が服とか靴とかの山ににゃった・・・あれ?ロート,あたしに出せって言っててどっかに行っちゃった?!


「ロート?ズィルバー??ヴァイス???シュバルツ????」


 そしたら服の山がいきにゃりもこもこと動き出したよ・・・にゃににゃににゃににゃに・??

 ・・・山の下からロートと,ズィルバーと,ヴァイスとシュバルツが這い出てきたよ。

・・何してんの?

「おまえが犯人だろうが!!!」

「ミャアコちゃん,出す場所を考えなさい。」

「・・・・ひどい・・・」

「・・・・・・・・・・」


気を取り直してぇ・・・


 服はシュバルツにちょうどいい物から大きめの物までいろいろあったよ。

 大きさによってロートが下着類を分け始めた。

 ズィルバーは上着。シュバルツはズボン。ヴァイスは靴。

・・・あたしは・・・

「ミャアコ!!うろうろするな!!」

ひどい・・あたしは何を分ければいいのさ。


・・・そう言えば,ヴァイス達は服着たままりゅうににゃるよね。りゅうから戻るときも服着てるよね。りゅうには服が入らにゃいって思うんだけど・・・今更だけど・・不思議だにゃあ。


 みんにゃの集めている物以外の小物を(ロートに言われたんだ)集めにゃがらヴァイスに

「りゅうに変わるときって服はどうにゃるの?」

って聞いたよ。ヴァイスは首をかしげたよ。

「ワカラナイ デモ イツモ フクハ チャント アルネ・・・」

あれ?本人にも分からにゃいの?

「そう言えば,そうだな。俺も考えたことなかったぜ。なあ,どうなってんだ?」

ズィルバーも興味を持ったみたい。


そしたらロートが

「多分・・・多分だけどね,ヴァイス達は服を変化させているんだと思うよ。」

って言うんだ。

「変化ってどうやってるんだ?」

興味津々という感じににゃっちゃった。

「ボク ワカンナイヨ」

「ぼくも わかんな~い」


ロートがにっこりしたよ。

「無意識のうちにしてるんだろうね。一瞬で服を脱いで体のどこかにくっつけてるんだと思うよ。」

「そんなこと出来るのか?」


・・・無意識って?・・・いつもおまえがしてるだろ・・・・え?・・・知らないうちに,魔法が発動してる時とかだ・・・・・・にゃるほど・・・


「観察していて分かったんだけどね。今度ヴァイスがりゅう形の時,よく見てごらん。髪の毛が1本,時々服と同じ色になってるからね。」

「へえ・・・」

「気が付かなかったぜ。」

「ボクモ シラナ カッタ」

「ぼくも」

「真っ白な中に一本だけ色が付いてるから,分かっただけだよ。」

「ってことは・・」

「シュバルツの髪は真っ黒だから,よく分からないけど,白い服とか,緑の時はよく分かったよ。」


・・・ぜ~んぜん分かんにゃかった。


 こんにゃ話の中でもみんにゃ手を休めにゃいよ。

お昼前にはあらかた作業は終わってたよ。よく見たら,大人用のもあったり,ちょうどヴァイスにぴったりのもあったりして,シュバルツは気前よくみんにゃにあげていた。

 あたしも,にゃぜか入っていたピンクのズボンをもらったよ。裾がふりふりで可愛いんだ。誰がこんにゃものをシュバルツに着せようとしたのかにゃあ・・・結構大きいしさ・・


 小さすぎて着られない物や,よく分からにゃいおもちゃや小物は,ここで売っていくことににゃったよ。午後にはそのお店に行くんだって。あたし達も付いて行っていいよね?

わ~い。付いて来てもいいって。

蜥蜴型獣人(せんせい)のお母さんのところはその後で行こうね。


りゅうが服着たまま変化しても服が破れにゃいって・・・ぜ~んぜん気にもしてにゃかったんだけど・・・ロートってちゃんと見てたんだねえ。すごいなあ・・・

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