80 再び蜥蜴型獣人(とかげさん)のまちへ 1
よく晴れた春の日。あたし達は蜥蜴型獣人のまちに向かって出発したよ。
のんびりあっち見たりこっち見たり。二人とも誰もいにゃいとこでは,りゅうににゃってあちこち飛び回りにゃがら・・・咲き始めた花を食べてるよ。花って美味しいのかにゃあ・・ちょっと食べてみたけど
「うえ~」
「ミャアコ,また腹を壊すぞ。」
「ミャアコちゃん,あなたはりゅうとは違うんですから,食べちゃ駄目ですよ。」
え~。ヴァイスもシュバルツもあたし達と同じ物も食べるのにさ。不公平じゃにゃいの?!
まったりゆるゆる・・・そんな感じで平和に続く道だよ。
途中,1回だけレオレオが出たけどさ・・
でもさ・・絶対手を出すなって・・・・ズィルバーが張り切って倒してたから,あたし達はむずむずしたけど黙って見てたよ。
その後・・・ロートがぼそっと言ってた。
「一番お金になる毛皮が使い物にならないね。やれやれ。肉だけか。」
ズィルバーには聞こえにゃかったみたいだったけど・・・あたし達笑っちゃったよ。
レオレオのお肉はあたしの部屋に収納したよ。シュバルツの服やらにゃにやらであたしの部屋は一杯にゃんだけどにゃあ・・・って。まだ入るんだぁ
・・そう言えば,シュバルツの服,一回,全部出してみにゃいと,にゃにが入ってるかもわかんにゃいよ。そう言ったら,蜥蜴型獣人のまちで一回全部出して見ようってことににゃったよ。
え~今見たいのににゃあ・・・
旅先だから駄目って・・・はあい。
夕飯に食べたレオレオのお肉はちょっと固かったよ。今回はシチューだけじゃにゃくて,ロートが「焼き肉」ってのも作ってくれたんだけど,にゃかにゃか美味しかったんだよ。
ロートったらこんにゃ料理ができるんにゃら,もっとしてくれてもいいのににゃあ・・・
そう言ったら,昔はロートが料理担当だったんだって。でも,火の使い方が上手じゃあにゃいから,ズィルバーが仲間ににゃってからは,ズィルバーに任せるようににゃったんだって。へえ。
ついでに,焼き肉は,火さえおこせれば,すっごく簡単にゃんだって。確かに,それぞれが浅めの鍋で焼いた肉を,自分の皿に入れた「たれ」ってのに浸けて食べるんだよ。簡単で美味しいにゃあ。
「コノ タレ サイコウダヨ ロート」
「どうやって ちゅくるの?」
「このたれは,みやこばあさん直伝のたれだよ。」
ロートが言うと,ズィルバーが
「道理で食ったことのある味だと思ったぜ。まだあったのか?」
って聞いてたよ。二人にとっては懐かしくて最高の味にゃんだってさ。
シチューも焼き肉の合間に食べてお腹はぱんぱん。ふう。
レオレオには魔力があんまりにゃいらしくて,あたしはどこもむずむずしにゃかった。そう言ったら,みんにゃほっとしてたみたいにゃんだけど・・・
夜は火を囲んでいろんにゃお話をしてから寝るようにもにゃったよ。行くときは,寒くてそれどころじゃにゃく,すぐ寝袋に入ってたけどね。火を見にゃがらいろんにゃお話をするって楽しいんだよ。
近くで獣の鳴き声がしても,魔物の気配がしても怖くにゃい。みんにゃ一緒だし,魔除けの葉もくすぶってるし・・・一人でトイレに行くときだけちょっと怖いかにゃあ・・・
「こら,ミャアコ!!もう少し離れたとこでしろ!!!」
ばれた・・・・
山道を行ったり,平原を歩いたり・・・あたりはすっかり春だよ。ぽかぽか陽気に眠くにゃっちゃうよね。で・・シュバルツはロートのリュックの上で。ヴァイスはズィルバーのリュックの上でおねんねだよ・・・あたしも寝たいよ~にゃんとかして・・・
「おわっ」
「ミャアコちゃん・・・・・」
「ミャアコ・・なんて非常識な・・・」
声がするよ。あ・・・寝てた?
ん?
ちょうどロートの目位の高さのところであたしは横ににゃってた・・・
うそ・・・あたしは浮いてるよ・・・
と思ったら・・・どさっ・・・てあたしは地面に落ちていた。
「いたたたたたたたた・・・・・」
「浮いてましたね。」
「浮いてたぜ・・・」
騒ぎで寝ていた二人まで目を覚ましたみたい。
「なあに?」
「マタ ナニカヤラカシタノ ミャアコチャン。」
・・・ヴァイス・・・・酷い・・・・・
そう言えば,あたしは飛べるかもしれにゃいって蜥蜴型獣人が言ってたっけ。飛ぶって今みたいにゃのかにゃあ・・・
「違げえよ。おまえのは浮いてただけだぜ。」
「浮くにしたって凄いことですよ。
ミャアコちゃん。どこかで本格的に先生を見つけて
訓練するといいのかもしれませんね。」
飛んでるあたし・・・想像したら楽しくにゃってきたよ。
そんにゃこんにゃで歩き続けて3週間。北の国へ行くときよりも短い期間であたし達は蜥蜴型獣人たちの町に着いたよ。
読んでくださっている方,ありがとうございます。
感想なりといただけるとうれしいのですが・・・
昨日からもう一つ掲載を始めました。
「影と呼ばれた男」です。かなりこのお話とは雰囲気が違うのですが,よろしかったら読んでみてください。




