79 北の国で 23
まだ雪があちこちに残ってるけど,あたし達は辺銀型獣人の中から選ばれたって言う温泉管理人のみにゃさんに温泉を任せ,北の国を出発することにしたよ。
「さようなら~にゃあにゃあのみなさ~ん」
「ありがとうですう~さようならですう~」
そう。虎型獣人さんも,ここの管理人の一人になれたんだって。
・・・驚いたことに,観光案内担当だって言ってた。おしゃべりが選ばれた要因だって。しゃべってみるもんですねえって言ってた・・・・
それを聞いてたズィルバーが
「うるせえからしかたなくだろ。」
って言ってたけどね。
あたし達は北の国に寄って,なくなった食料や何かを補充してから出発することににゃってる。すんごく久しぶりの北の町。美味しい食べ物・・・あんまりにゃかったみたいにゃ気がするにゃあ・・・
あたし達は北の国に,温泉を出発した日の夕方には着いたよ。
門番さん。相変わらずいろんにゃ物を着込んでいて,顔が見えにゃいよ。
「にゃあにゃあの皆さん、お疲れ様でした。」
門番さん達が口々に言ってくるよ。
この前の旅館に行くと,女将さんが凄く歓迎してくれたよ。
それでね,旅館の女将さんが言ってた。
来週は,町の大半の人たちが出かけていって温泉を堪能するツアーを組んだんだって。よく分かんにゃいけど・・・温泉に行こうってことらしい。
春の畑仕事が始まる前に順番に温泉に行くんだって。
とりあえず,久しぶりの泊蕎麦。ズィルバーは相当嫌にゃんだろうにゃあ・・・顔をしかめて食べてたよ。ヴァイスと,シュバルツはちゅるんちゅるんと美味しそうに食べてたけどね。
シュバルツとヴァイスのお話はなんだか尾ひれが付いて広まっていて,「悲劇の兄弟」ににゃってた・・・・
いろんな獣人達が,(あたし達が来たって言うことを聞きつけて,わざわざ来てくれたんだって。)入れ替わり立ち替わり,ご飯食べてるあたし達のところに来て,ヴァイスのちょっと大きめのシャツを着たままのシュバルツに,いろんにゃ物をくれるくれる・・・特に,服や下着,靴,マントまで・・・(マントは緑色だったよ。)
もうにゃにも買わにゃくてもいいんじゃにゃいかってくらいだったよ。
で。明日は,食料も最低限仕入れて,(って言うのは,ズィルバーがここの食事をいやがったからにゃんだよ。にゃんてわがまま!!!!美味しいのにさ!!)明後日には蜥蜴型獣人のまちに出発することににゃったよ。
今日は食料を買い込みにお出かけする日だよ。わ~い。
ズィルバーとロートは「報酬」を受け取った後、「必需品」とやらを買い出しに行くから,あたし達3人はお小遣いをもってまちに遊びに行ってもいいんだって。やったね。
「おまえ達は,事件に巻き込まれやすそうだからな。本当は旅館でじっとしていてもらいてえんだが。」
「旅館が壊れても困りますしねえ。」
って酷くない?!どんだけ信用がにゃいのさ。
「仕方ねえだろう,前例があるからな。」
そりゃ誘拐犯が悪いんでしょう!!!
「わかりまちたあ。」
「ワカッタヨ」
この兄弟!!!
「はいはい。分かりましたあ。」
仕方なしにあたしもお返事したよ。
4つ角のところで二人と別れていざ・・・
まちの獣人たちって・・・作り話に毒されてにゃい?やたらとシュバルツに何かくれるんだよ。あたしのリュックはもう入りきれにゃい・・・かもしんにゃいい。
「ミャアコチャン オヘヤ」
しかたにゃしにもらった紙包みだの服だの帽子だのをお部屋にしまうんだけど・・・
「このままいったらお店屋さんがひらけるんじゃにゃいかにゃあ・・」
「マサカ」
「ありあとおばちゃん。ぼくうれちいの。」
シュバルツ誰に習ったんだろ。可愛く首をかしげて御礼言ってるよ。あたしが見てもすんごく可愛いにゃあ。
「なんて可愛い子だろうねえ・・ほらうちで売ってるザフトだよ。美味しいよ。お飲み。おやあんたが兄さんかい。ほら。あんたもお飲み。」
あの~あたしは?
「おや,あんたは,にゃあにゃあの小獣だね。子守かい?あんたもお飲み。」
「ありあと おばちゃん。」
「アリガトウ ゴザイマス」
「すみません。ありがとうございます。」
ほら。あたし立派に御礼も言えるようににゃったよ。
でえも・・・その夜は,3人でトイレの住人ににゃったよ。夕飯も食べれにゃいくらいお腹一杯だったしさ。
「意地汚く食うからだ!!!」
ってズィルバーは怒ってたけどさ。
くれるんだもん。残しちゃ悪いよねえ。 ウン。 うん。
明日こそとかげさんのまちに出発!!!わ~い
「ぼく はじめて たのしみなの。」
「ボクニ ツイテ オイデ」
「いや。それはやばいだろう。」




