↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ  作者:
8 北の国で
PR
65/670

65 北の国で 9 

「二人ともお風呂に入りなさい。」



お風呂だお風呂だわ~い。

ロートとズィルバーは,おまえたち先に入れって言ってくれたよ。

るんるん・・・

あたしもヴァイスも大喜びだよ。


ちょっとした洞窟の中にお風呂が出来ていたよ。

でも・・・どこで脱ぐのさ?

え?

「仕切りを付けろ」

ああ。着替えるためにね。

ん~とん~と・・・あれ?

もうヴァイスったら入ってるし・・・服は?あっちこっちに飛んでるよ~!!!

「ヴァイス!!!」

ズィルバーが怒鳴ってるし。

「るきでえがき」

ん~。まあ・・・ちょっと思ったのと違うかも・・・


あたしは仕切りの片方で,服を脱いでお湯に飛び込んだよ。ばっしゃ~ん。

「ミャアコチャン ヒドイヨ」


・・・あれえこのお湯綺麗。

「ウン ズィルバーガネ えめらるどぐりーんッテイッテタヨ。」

へえ・・・ちょっと卵っぽい臭いのその温泉は・・・

「きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病・糖尿病・・・ってにゃに?

神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・・ってにゃに?冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進・・・極めつけは,美肌を作ること・・・」

「ナニソレ??」

「分かんにゃい。」

ロートが聞いていて,

「凄い効能だなあ。みんな喜ぶよ。このお湯の色とその効能でここも一大温泉地になるに違いないね。」

って言ってた。よく意味が分かんにゃいけど。喜んでるのはよ~く分かったよ。


二人してさんざん泳いでいたら,ズィルバーにまた怒られちゃった。

 ヴァイスは泳ぐのと一緒に相変わらずお湯をがぶがぶ飲んでたよ。気のせいかにゃあ。さっきより大きくにゃってるみたい。そしたら,

「ヴァイスは温泉のお湯を飲むと大きくなるみたいだね。」

ってロートが言ってた。同じこと思ってたんだね。


 ロートとズィルバーがお風呂に入ってる間に,あたしは少し仕切りのこっち側を作り直したよ。ちゃんとドアも付けて,この前行った「銭湯」の脱衣所みたいにしてみたよ。服を入れる棚と・・・んっとドア・・・んっと後何がいるかにゃあ。そうそう。2つ作らにゃくちゃね。残念。1つ作ったところでロート達が上がってきたよ。

「寝る時間だぞ。」

「ハイ・・・・・」


魔除けの葉っぱはくすぶってる。テントの中はお風呂から上がってくる熱気のせいか,にゃんとにゃく暖かい。外はだんだん風が強くにゃってきたよ。ヒューヒューと音がする・・・

その音を子守歌にあたし達は眠った。


朝起きてびっくり。テントの入り口が開かないよ。雪が凄く沢山降ったみたい。テントの天井もたわんでるよ。これって・・・


ロートに,

「入り口が開くように魔法を掛けてね。」

って言われたよ。


「けあちぐりい」

おお入り口が開くよ。

ちょっと考えてから,

「ろえきらかねやきゆ」

テントが重そうにたわんでいたのがなおったよ。

みんにゃで外に出てびっくり。ロートより高く雪が積もってるんだもん。

「これは少しまずいね。」

「どうする?」

「せっかく温泉を掘り当てたのに,困ったね。」

「ミャアコ,テントの周りの雪をどけろ。」

はいはい。朝からこき使われてるあたしはかわいそうな子・・・

ズィルバー・・・げんこつありがとう・・・いいじゃにゃいのさ。かわいそうな子ごっこしたってさ・・・


テントの周りの雪を消した後,とりあえず,温泉設備を作る続きをすることににゃったよ。

ロートとヴァイスは血と内臓を始末するんだって。へえ。

ぐずぐずしてないで壺を出せって?はいはい。お肉の袋も1つ?はいはい・・・・・

「はいは1回でいいよね。ミャアコちゃん。」

「はい。ロート。」

「おめえ,俺の時と答え方が違えじゃねえか。」


・・・・


あたしとズィルバーは,ギャーギャー言いにゃがら温泉の方に行ったよ。


まず,1つしかない温泉の湯船を2つ作る作業。これはズィルバーにお任せ。

あたしはもう1つ着替えが出来るところを作ったよ。棚を付けてっと。


ずが~んずが~ん・・・ズィルバーの仕事は賑やかだね。

あたしは洞窟の上に湯気抜きの穴を開けてみたよ。そしたらさ・・・

「うわっ」

上にのっかってた雪がどっさりズィルバーの上に落ちて来ちゃった・・・あらら。

慌てて雪を消して・・・穴の大きさを調節したよ。大きすぎると獣が入ってくるといけにゃいもんねえ。

「こらぁ!!くそミャアコ!!!」

どにゃってるけどきこえにゃ~い。


いろいろあって,湯船がもう一つ出来る頃,ヴァイスがお昼だよって呼びに来たよ。

戻ってみたら,シチューと一緒にお肉の詰まった大きな「ヴルスト」があったよ。

「あれえ?まだあったの?おまけにでっかい。」

「今作ったんだよ。ミャアコちゃん。」

へえロートって器用だったんだね。これは・・・カイサルピングウインを使って作ったんだね。


お湯でゆでただけというそのヴルストは美味しかったよ。でもさ・・・お口とおしりが夕べよりもっとむずむずするんだよね。いわにゃいほうがいいかにゃあ。

午後は,あたしとズィルバーは湯船と洗い場の調節。ロートとヴァイスはヴルスト作りの続きだって。沢山作ってね。


「せっかく焚いてるんだから・・魔除けの葉を使って燻すのもいいかもしれない。」

ってロートがつぶやいたよ。燻すとまた美味しいもんねえ・・・でも魔除けの葉っぱ?これって美味しくにゃるのかにゃあ・・・


 雪はしんしんと降ってるよ。もう,テントの周りと洞窟のところしか地面は見えにゃいよ。

「ここら辺は雪が多いんだな。」

ズィルバーが言うと,ロートが言ったよ。

「ここら辺は寒さがきつくて大変だけど,雪はそんなに多くないはずなんだけどね。」

・・・・・・


とりあえず・・・仕事だね。


 湯船のところには蜥蜴型獣人のところで作ったみたいに洗面台を作ったよ。今回は最初からみぞを作ったから,ズィルバーがいらつくこともにゃかったよ。

 え?使い終わった湯を流すところを作らされたのが大変だったって?ははは。

最初流れるとこを作ったらテントの方に行っちゃって,ロートに怒られちゃったんだ。

・・全部濡れちゃったから

「けわか」

の出番だったよ。


 それで,まだ完成してにゃいけど,夕飯の時間ににゃっちゃった。

にゃんかあたし達食べてばかりでにゃい?

え?そんにゃことはにゃい?

よかった。

 美味しいヴルストをお腹いっぱい食べて満足したあたしたちはお風呂にゆっくり入ってから寝た。

 夜中に何が待ってるのかも知らずに・・・・

夜中の訪問者?

まさか・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。