64 北の国で 8
今日の夕飯は遅かったよ。おまけにお昼も食べ損ねてたんだよ。食べ盛りのあたし達にはきついよね~
・・・ってんで,あたし達は,お口の中に,まちから持ってきた飴を入れての作業だったよ。
・・この飴美味しいよお。
向こうではロートの指示でズィルバーがずが~んずが~んって音出して穴を掘ってるよ。
時々湯気がもうもうと上がるんだよ。凄いね。
「ミャアコチャン ドコミテルノサ」
「あ・・ごめんね。ヴァイス。」
あたしとヴァイスも,カイサルピングウインと格闘しているので,どろどろだよ。
魔法でちょいちょい・・・と言うわけにはいかにゃかったんだ。
にゃぜって?
カイサルピングウインの体がどうにゃってるのか・・分かんにゃかったんだもん。
・・・・・
ご心配ありがとう。それでね,羽毛はむしれたよ。うん。
やっぱりここは魔法だってんで考えたよ。あたし。
「ろれなはうもうらかだらか」
おお・・・羽毛の山だ。
それがさ,最初は白黒ごちゃ混ぜにまとめて山に積んでたんだよ,そしたらさ,ちらりとこっちを見たロートが,
「白黒に分けてね。」
って言うんだよ。
・・・にゃるほど・・・分けるのね。
ちょっと考えて,・・・これも魔法で解決。
「ろれかわにろくろし」
おお。綺麗だよ。まだ真っ赤だけど・・・あはっ
「ミャアコチャン。チョット キタナインダケド・・・」
分かったよ。これはやっぱり・・・
「いれき」
「けわか」
これは得意だからね。
綺麗に洗うのも乾かすのもOK。
「れいはにろくふてれかわろくろし」
袋に入れるとき混ざるとまたやり直しににゃるからね。
ねえ,あたしってお利口?
・・・・・
誰も応えてくれにゃ~い・・・ふんだ・・・袋に詰めてっと・・・OK。
あたしの部屋に詰めるよ。
「ミャアコチャン カワムクノモ テツダッテヨォ」
・・ヴァイスがつぶしちゃったので,訳わかんない塊ににゃッてるんだ,これが。
・・・にゃんかさわりたくにゃ~い。
分かんにゃいことはできないっていうこのあたしの魔法の力・・・どうにかにゃんにゃいのかにゃあ・・・
そうだ・・・肉と骨と皮に分かれろって言えばいいのかにゃ?
・・・
考えてることが分かるのかにゃあ????
ちょっと手を止めてこっちを見たズィルバーが,
「ミャアコ,肉と骨と皮と内臓に分けるんだぞ。」
って言うんだよ。内蔵ってにゃに?
ヴァイスはとにかく地道に・・・まず足を分けていた。ぎこぎこ・・・・・氷のでっかいぎざぎざの刃物を作ったんだね。それで切ってるんだ・・・
うぇ~・・・見たくにゃい。
・・・・・
え・・・と・・・内蔵は分かにゃいけど,骨と皮にゃらにゃんとかにゃるかにゃあ・・・
「いこねほにちっこ」
おお。骨が山積みだよ。
「いれき」
綺麗ににゃった。
次は・・・・
「いこくににちっこ」
おお。お肉だよ。お肉の山だよ。・・・残ってるのがきっと内臓だよね?
「ミャアコチャン,カワハ?」
あ・・・。
「いこわかにちっこ」
うわっ・・どさどさ・・・
危にゃい危にゃい。下敷きににゃるとこだったよ。
「アブナイヨ~」
ヴァイスがね。
血のことを忘れていたので,残ったのは内臓と血と言うことだね。あ・・・足もあったよ。黄色い水かき付きのでっかい足だよ・・・
そろそろ暗くにゃってきたよ・・・少し雪もちらつきだした・・
「お腹空いたよ~」
「ボクモ オナカ スイタヨ~」
ちょうどその頃ロート達も一段落付いたみたい。
「夕飯にするぞ。」
いつの間にかズィルバー特製のシチューが出来ていたよ。ホントいつの間に・・・だね。
肉とかは,このままにしておくと,また魔獣が来るだろうってことで,これも袋に詰めてあたしの部屋に・・凄い量だけど入るのかにゃあ?
・・・入ったよ。絶対部屋の方が小さいと思ったのにさ・・・
ちょこっと疲れたなあ・・・でもまだ寝ないよ。がんばってお風呂に入るんだい。
カイサルピングウインのお肉をたっぷり入れたって言うシチューは美味しかったよ。
でも・・・にゃんか・・・おしりがむずむずしてきたよ。
・・・そう言ったら,ロートとズィルバーがものすご~く嫌な顔をしたよ。
「おい。こっちに尻を向けるな。」
「攻撃しようなんて考えてもいけないよ。」
・・・おや・・・・。
さて・・・ カイサルピングウインの魔力はミャアコに付いちゃったんでしょうか・・・想像するのも・・・・です。




