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ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ  作者:
8 北の国で
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62/670

62 北の国で 6

今日はおまけを付けてみました。

・・・・ズィルバー


「カイサルピングウイン」

ロートがため息付くようにつぶやいたぜ。

これが・・・?

 よちよちと近づいてくるカイサルピングウイン。恐ろしいと言うより,滑稽な感じさえするぞ・・・こんなのが呪いの元凶なのか?


 俺は旅館の女将さんの話を思い出した。女将さんはミャアコとヴァイスに話していたんだが。俺も聞いてたからな。

『昔あたし達がね。まだ辺銀(ぴんぐいん)だった頃・・・』

その話は,ちょっと不思議な物語になっていた・・・・


・・・・・・・・・・

 

 昔,この辺りは辺銀(ぴんぐういん)達の楽園だった。雪は深いが雪が大好きな辺銀(ぴんぐういん)達は自由に山で遊び,山の中の湖で魚を獲ったり,山のものを食べたりして仲良く暮らしていた。冬になると,みんなで岩の下の洞窟に集まって楽しく冬を過ごした。


 カイサルピングウインと言う体のでかい奴らもいたが,そいつらも仲間だった。 

 そんな平和な楽園で,あるとき何が原因か今となっては分からないが,辺銀(ぴんぐういん)達の中で争いが起こった。2つに分かれ,血で血を洗うような争いだ。その中で,片方は辺銀型獣人(ぴんぐういん)として山を下り,残った者達は山の中で魔法を使う辺銀型魔人(まぴんぐういん)となった。今まで仲間だったカイサルピングウイン達は辺銀(ぴんぐういん)達に愛想を尽かし,とっくの昔にもっと深い山奥に去って行ってしまった。


辺銀型獣人(ぴんぐういん)たちはやがて山の木を使って家具を作り,生活していけるようになった。一方山に残った辺銀型魔人(まぴんぐういん)達は,魔法の力を磨き,平和な暮らしを望んでいた 辺銀型獣人(ぴんぐういん)達をさらってきては奴隷として使っていた。その中で,奴隷として指導者の館に連れてこられた 辺銀型獣人(ぴんぐういん)の少女と,辺銀型魔人(まぴんぐういん)の指導者の息子が仲良くなった。


 二人はいつも 辺銀型獣人(ぴんぐういん)の少女の仕事が終わる真夜中に会って少しの時間話をするのが好きだった。


 少年は,少女が家に帰りたがっているのを知って,何とかしてやれないか考えた。だが辺銀型魔人(まぴんぐういん)の指導者は

辺銀型獣人(ぴんぐういん)は獣人でしかない。劣った生き物だ。奴隷に使って当たり前だ。」

という。少年にはそうは思えない。


 少年は夜こっそり父親の実験室に忍び込む。少女が家に帰るために,2つの種族が前のように仲良く一緒に暮らせるために・・・何かいい方法はないのか・・・


探しているうちに見つけた2本の瓶。きらきら光って心を誘うその1本には「悩む者」,もう1本は「悩まぬ者」と書いてある。これはいったい何だろう・・・


 がたんと言う物音に少年は2本の瓶をつかんで大慌てで部屋を出た。


 次の夜,少年は2本の瓶を少女に見せる。疲れ果てていたうえに,お腹も空いていた少女は少女は美味しそうなその中身を飲みたいと言う・・少年は少女と2本の瓶をそれぞれ半分ずつ飲んだ・・・・と・・・少年も少女もその場でもだえ苦しみだした。


「悩む者」は生きるための薬「悩まぬ者」は死ぬための薬。それを同時に飲んだなら,地獄のような苦しみと天国のような喜びが永遠に続く死ねぬ体に変わってしまう・・やがて地獄の発作は去り,二人ともほっとしたが・・・1日のうち半分は地獄の苦しみ。1日のうちの半分は天国のような喜びの日々。


 少年も少女も悔やんだがどうにもならない。

指導者は2人を追放することにする。

かわいい息子だが仕方あるまい。この娘は息子をたぶらかした悪い奴こんな一族は呪われてしまえ。指導者の願いは強い魔力となって辺銀型獣人(ぴんぐういん)の里を襲う。苦しんでいる少女も里に投げ返された。

 少女の体はいつのまにか,カイサルピングウインのように大きくかわっていた。カイサルピングウインになった少女は,涙ながらに訴える声を無視されて,街を棒で追い払われた。街を離れるとき,少女は悲しみの言葉を残す。いつか私は帰ってくる。きっと帰ってくる。

 辺銀型魔人(まぴんぐういん)の指導者の強い呪いは嘴と言う形で現れ,辺銀型獣人(ぴんぐういん)達は不自由を強いられることになった。


少年も巨大なカイサルピングウインに姿を変え,暴れ回って辺銀型魔人(まぴんぐういん)のまちを壊し,全てを殺し,破壊した。やがて山をさまよっていた少女と出会い,今でも二人で山をさまよっているという。



・・・・・・・


たしかこんな話だったな。なんかよく分からんが。

 この話は穴だらけだよな。カイサルピングウインが魔獣になった訳にはなってねえし・・・

 

 強いのろいが嘴だってのには笑わせられるがな。俺だったらもっと違う呪いにするぜ。


・・・

 このカイサルピングウインは,普通の奴だよな?一匹しかいねえしな。


 はっ。俺は気づいた。


「ミャアコ!!よけいなことすんじゃねえぞ!!」


釘を刺しとかねえとな。


「なんも考えるな!!こいつは普通のカイサルピングウインだ。二匹でいねえだろう!!」

これも言っとかなくちゃな。そうしねえと救おうとか訳分からんこと考えるに違えねえ。


 俺はしっぽをばさっと振った。いい感じだ。今日こそミャアコには邪魔をさせねえ。





おまけ・・・

北の国で 6.5


・・・・ヴァイス


キョウコソ ボクガ ハナスンダ

ソウイッタラ ミンナニ トメラレタ


「カタカナだらけの文は読むのが大変なんだぞ。」


    ダッテ ボクマダ 0サイナンダヨ

1サイニ ナッタラ モウスコシ 

    チャント シャベレル ヨウニ ナルノカナ?

ソシタラ ボクモ オハナシシテ イイデショ?



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