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休日。快晴。だというのに本屋と喫茶店くらいにしか行かない。いつも同じコースをぐるぐる回る。家→本屋→コンビニ→喫茶店→スーパー→家。まるで何かの罰のように、休日が来るたびにぐるぐる回っている。ぐるぐる。
駄目な大人になったな、と思う。僕以外のみんなは、休日になるとどこへ行っているんだろう。パチンコ、風俗店、精神病院、刑務所。果物ナイフを懐中して上司の家の周りをうろついたり、あるいは自宅で残った仕事の整理でもしているのだろうか(僕もたまにそういうことをする。もちろん後者のことだが)。まったく、見当もつかない。
職場の同僚は海外旅行へ行ったそうだ。他にも温泉だとか、スキーだとか。旅行、か。
以前、何の目当てもなく電車に乗って知らない駅で降りるようなことをしていた。旅行気分を味わおうと思ったからだ。しかし何の意味もなかった。知らない本屋に寄って、知らないコンビニに入っただけだった。知らない喫茶店に入って不味いコーヒーを飲まされただけだった。虚しかった。ひたすら虚しかった。家に帰って少し涙ぐんだ。場所を移しただけで今より幸せになれると思ったのが浅はかだった。以上の経験から、旅行をするような連中はきっと頭がおかしいんだと確信した。
昨日、とつぜん迷惑メールが来るようになったので、携帯電話のアドレスを変えた。他、忘年会の誘いが二件。クリスマスは彼女と過ごす予定。僕みたいな、見ているだけで殴りつけたくなるような、腐り果てた生物でも、いちおう年末は忙しい。クリスマスはホテルを予約した。後はもちろんセックスだ。彼女に「後はもちろんセックスでしょ?」と尋ねたら「あなたって本当に下品ですね」と云われた。




