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A  作者: a
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休日。朝の八時。冷蔵庫から缶ビールを取り出して呑む。最近、ウォッカ、ウィスキー、ジン、ラム、日本酒の類いは控えている(焼酎はもともと呑まない。臭いが生理的に駄目だ)。これらの酒は強すぎて精神安定剤とあまり相性がよくないし、それにこの頃は彼女からも禁酒するように申し渡されている。だからビールで我慢する。勿論、安物だ。駅前のスーパー『まなまーと』に行けば130円前後で手に入る。万引きは駄目だ。私はちゃんと金を払う。これが大人の生活だ。



ビールを飲んで屁をこいたら失敗してしまった。失敗、というか、腸の中身が出てしまったのだ。それも下痢便だ。薬と安物の酒と安物の刺身ばかり食べてるからだろう、最近はずっと下痢腹を抱えている。これが大人の生活だ。便所に駆け込んで確認したが、手遅れだった。ボクサーパンツの尻のところに無残な黒い染みが出来ていた。消化し切れなかった食べ物の残骸のようなものも付着している。特にボクサーパンツに愛着はない私でもこれは悲しい。朝から下痢便に汚染された下着を洗うのは本当に悲しい。なんていうか、その、分かるだろう? これ以上、今朝のことは書きたくない。それからのことは想像力というのを使って欲しい。これは人間なら誰にも備わっているらしい。私には無いが。人間じゃないのかもしれない。



他の場所のことは知らないが私の住んでいる練馬区にはいま暗雲が立ち込めていて昼なお暗い。雨も降ったりやんだりを繰り返している。こういう日は外に出たくない。傘を差して自転車を漕ぐのが億劫だからだ。世に「若いうちの苦労は買ってでも……」というが、私は苦労をしたくない方だ。選択を迫られたとき、常に楽な道を選んできた。これがその結果だ。路上で無縁仏になる覚悟は出来ている。惜しむほどの人生ではなかった。私が死んだ後に核戦争が起こるといい。生きているうちでも構わないが。

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