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Page 8

「なんと…我が【盟約の五皇臣】のうち三人も揃うとは…一体何事なのだ。」


「海王ワダツミ様と冥府の主、カシミラ様もう間もなく着くと連絡が来ましたぞ。」


戸惑う魔王にザルディンが声をかけるとメレーナが懐かしむように話す。


「私たちが全員揃うなんていつぶりかしらね。」


「そうだな!えっと…確か魔神族との戦いの時じゃねぇか?俺の背中にレラを乗せて突っ込んだのは楽しかったぜ!」


「何が楽しかったよシュガール!アタシあの時、死ぬかと思ったんだから!」


「そんなこともありましたな!我らが獣人族もあれほど痛快な戦いは経験したことがなかった。」


各々が昔話に花を咲かせていると魔王は少し寂しい気持ちになった。なぜならその戦い、魔王は総大将ということで臣下達に後方にいるように言われ、渋々、攻められるのを待っていたのだが、魔王軍の圧倒的な力の前に魔神族はたった数時間で降伏していたのだった。

そんな同窓会でのあるあるのような状況の中、突然、大扉が開き、2つの影が城の中へと入ってくるのだった。


「なんだ、僕たちが最後なのか。しかも魔王様もいるじゃん。」


「ワダツミ、口を慎みなさい。魔王様にそんな口の利き方はこのカシミラが許しませんよ。」


「え?いいじゃん。固いこと言わないでさ?魔王様ー!久しぶりー!」


ワダツミと呼ばれた薄い緑色のボブカットの少年は宙に浮かぶ水の塊に寝そべりながら近づき、カシミラという床にまで垂れる黒い髪がまるで黒いドレスをまとっているように形作り、後ろ髪を引きずりながらワダツミに注意をする。


「魔王様。遅れたこと、誠に申し訳ございません。そしてこの度はどのような件で我々をお集めになったのでしょうか?」


カシミラはうやうやしくお辞儀をしながら魔王に質問するとそれに答えたのはザルディンであった。


「お集まりの皆様、そして魔王様。これよりこのザルディンのお話にお付き合いしていただきたく存じ上げます。」


「ザルディンよ。我とその五皇臣を集めたのには相当な理由があるのだろうな?」


魔王がザルディンに静かに威厳を持って問う。その言葉に臣下達に緊張が走る。

しかしザルディンは深々と頭を下げたあとに落ち着いた声で答える。


「はい。では…こちらをご覧ください。」


ザルディンは自分の持つ本を開いて見せた。そこには異世界のと思われる世界地図が載っていた。


「皆様にはこの世界を魔王様の為にこの地図のように作り替えてほしいのですじゃ。」


ザルディンは屈託のない笑顔で集めた理由を答えるのだった。

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