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Page 7

「その様子では収穫がなかったそうですな。」


「ああ、ハンターウルフ500頭と森に住む毒蛇の王やレッドゴブリンらの協力もあったが、何一つこの本にまつわるようなものはなかったのだ。」


城を出てから5時間後、落ち込みながら城のエントランスホールに帰ってきた魔王の鎧には所々、泥や葉っぱ、枝などで汚れていた。


「魔王様は一度、身なりを整え、お休みください。その後にお伝えしたいことがありますのじゃ。」


「なんだ!?本のことか!?ならば今、聞かせてくれ。」


魔王は疲れが吹き飛んだかのような笑顔でザルディンに問いかけた。


「では……全ての解読は進んではおりませぬが、ページの下の端のほうにあるこの文字、規則性からして数字であると判明しました。」


そう言いながら、ザルディンは複製の本を開いて下の方に書かれている文字を指しながら報告した。

0〜9まであるらしく、この世界と異世界の数字の概念は同じである可能性が高いとザルディンは付け加える。


「そうか。よくやってくれたザルディンよ。さすが我が軍…いや、世界一の知恵者よ!」


魔王は最大級の賛辞を送り、労う。


「身に余る光栄でございますじゃ。すべての解読には時間を要しますが、重要なページを中心に作業を進めます。それとメレーナ殿がお見えでございますぞ。」


その言葉をきっかけに数多ある部屋の扉が一つ開き、その中から白い長い髪をなびかせる、美しく妖艶な顔立ちの美女がゆっくりと現れた。人族と違うことを挙げるならば、魔王よりも数倍、大きいという点と下半身がヘビということである。


「ナーガ族の女王メレーナよ。よくぞ参ったな。」


「魔王様が何やら面白いことをしているとレラから聞きましてね。私も何かお手伝いできないかと。」


メレーナが魔王の前につくと一層、その体長差が目立つ。そしてメレーナの身体が一瞬光ると下半身は二本の足となり、身長も魔王の首元辺りまでに縮んだ。


「わざわざそのような姿に変化せずともよいのだぞ?」


「いえいえ、魔王様を見下ろすなど…そんなことを知られたらレラに殺されますわ。」


二人が談笑していると、そこにレラと頭が獅子の筋骨隆々の獣人も大広間に続く扉から出て来る。


「我らが主よ!六獣族が長、ガ・ゴウグが馳せ参じた!」


エントランスに響き渡る大声でゴウグは魔王にひざまずいた。


「ゴウグまで…これは一体どういうことなのだ?」


魔王は不思議そうにレラを見る。


「魔王様。まだもう一人来ますよ。」


レラが玄関の大扉を指差すとそこには黄金の翼を持った巨大なドラゴンが空から舞い降りるところであった。そして翼がその身を包むと身体が翼の中へと吸い込まれその中から眩むような金色の髪を持つ青年が立っていた。


「ドラグーン公国のキングことシュガールが来たぜ!魔王様!!」

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