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Page 9

「空挺団構え!メテオストライク!!」


シュガールの掛け声と共にドラゴン精鋭空挺団はエレノア岬の形を変えるため、最上位の天空魔法を使い、隕石の雨を降らせた。

地面と隕石のぶつかる轟音と土煙の中、シュガールは龍の姿で大きな翼を羽ばたかせながら何とも言えない気持ちで見つめていた。


「いやぁ、魔王様も思い切ったことをされましたな!」


隣で同じように羽ばたく黒いドラゴン。この空挺団の団長ソラリスは龍の王、シュガールに感嘆の声を上げる。

それもそうだ。魔王はここ百年ほど、自ら攻勢をかけることはなかった。それが配下を総動員して大規模な侵略戦争をしかけているのだから。

少なくとも五皇臣より下の者はそう捉えていた。


「五皇臣各勢力による世界同時攻撃とは。やっと魔王様はこの世界を統一する決意をなされたのですな。」


ソラリスの期待に満ちたキラキラとした目を見てシュガールは苦笑いするしかなかった。


「まぁ、結果的にそうなるのかな?…あっ!ちょっとちょっと!そこの崖の形もう少し削ってもらわないと!」


シュガールは現場監督して魔王の期待に応えるべく、忠実に世界の地図を変えていく。

現在、シュガールは沿岸部を中心に陸の輪郭を変える事業を担当している。

五皇臣はそれぞれ、ナーガの女王メレーネが配下達と大地を操る力を使って砂漠を大森林に、沼だったところを草原へと変えるなどなど環境を作り変えている。

そしてレラの近衛兵団とゴウグの六獣族は本の地図を元に街や村、そして洞窟などの土木作業を担当。

海の王ワダツミは全ての海にいる配下から情報を集め、世界の再構成に伴う異常気象を抑え、新しく作り替えられたバイオームに合った環境を整えている。

最後に冥府の主、カシミラ。彼女が最もこの作戦の貧乏くじを引いたのかもしれない。彼女の担当はこの作戦中に命を落とした人や動植物、はぐれ魔獣やら魔族たちを管理、保護しることであった。


「カシミヤ様!第16区画がもう一杯です!」

「こちら第7区画!ホーンボアの群れが興奮して壁に向かって一斉に突進し始めました!」

「第12区画より仕分け部門へ!海洋生物と淡水生物を一緒によこすな!淡水生物は第11区画だ!」

「こちら第5区画!人間たちとエルフ族がどつきあいの乱闘を始めました!」


カシミラは頭を抱えながら各問題へと対処をする。これも魔王様のため…とはいえこれほど冥府、つまり死後の国がこれほど賑わうことは今後、世界が終わる時まで来ないことを祈るのだった。


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