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幕間 1 レトロゲームに挑む

「ごちそうさま!じゃあ俺、部屋に戻るから。」


勇斗(ゆうと)、ちゃんと明日の用意済ませてから寝なさいよ」


「はーい。」


俺は部屋に戻ると机の上に出しっぱなしにしてあった筆記用具をカバンに入れ、高校入学のお祝いで買ってもらったノートパソコンを開き電源を入れる。

もちろん勉強のためではない。ここからは自由時間だからね。

早速、ダウンロードしてあったゲームを開く。

その名も「ファンタジーストーリー3」


お父さんがこの前見せてくれた攻略本をきっかけにネットで調べてみた。

すると好きな配信者がやっていたので見てみると25年も前のゲームにも関わらずやってみたいと思わせるには十分なクオリティであった。


俺は悩んだが、自分でやってみたいと思い、配信を切った。そして調べると最近、PC用に移植されたと知り、ゲーム販売サイトで購入。配信はアーカイブにも残るらしいので自分がクリアしてからじっくり見よう。


ゲームはシンプルかつ王道のRPGで勇者が世界平和のために魔王討伐を目指すというストーリーだ。


「とりあえず始めますか。」


モニターに向かうと今となってはレトロなBGMが流れ始め、ゲーム画面がフェードインし、ゲームのロゴが現れた。


「そういえばこのゲームって今はシリーズ続いてないんだっけ。」


ファンタジーストーリーは8年前に「7」が出て以来、続編は出ていない。俺はこのシリーズをやったことないが、どうやらこの「3」の出来が良すぎてこれを超えるものができずやがて人気が下火になったと解説動画で知った。


「システム的には「6」みたいなオープンワールドのほうが好きなんだけど…」


ゲームの「はじめから」を選ぼうとすると机の上に置いてあったスマホが鳴った。画面を見るとゲーム友達で同級生の「賢二(けんじ)」からであった。


「どうしたんだよ?」


「今、暇なら一緒にゲームしねぇ?って思ってさ?今何してんの?」


「ちょうどそのゲームをしようと思ってパソコンつけたところだよ。」


「ちょうどいいじゃん。やろうぜ?」


「悪いな。このゲーム一人用なんだ。」


俺は賢二に一通り説明した。


「マジかー。まぁそれなら仕方ねぇか。そのゲームってどうなのよ?」


「俺も今からするところだから分からねぇよ。なに?興味あんの?」


「ほら、鶏皮が配信でやってたろ?だからまぁ少しはな?」


鶏皮というのは俺がクリア後にアーカイブを観る予定だった件の配信者だ。


「それなら画面共有しようか?」


「いいねー!見守りプレイってやつ?」


「うるせぇ。」


スマホの電話を切り、パソコンの通話アプリを起動させ、改めて賢二と通話を始め、画面を共有する。


「これこれ!なんか俺まで楽しくなってきたわ。」


「それな!じゃあ始めるぞ。」


俺は改めて「はじめから」を選びクリックする。ふと俺はこのゲームのレビューを思い出した。


【ラスボスが異常に強い。】

【ボスに勝った時の達成感は半端ない】

【最強装備無しでラスボスクリアできる奴なんているのかよ?】

【ファンスタ3のラスボスがゲーム史上最強じゃね?】


そんなの見たらゲーマー魂に火付いちゃうって。

そしてゲームのオープニングムービーが始まるのだった。

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