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Page 25

「急報!アイシュベルクエレノア岬沿岸部で陣を敷いていた防衛軍が壊滅!」


「急報!!ロージア王国がダークエルフと魔獣の襲撃を受け壊滅!」


「なんということだ…ア、アレス総司令はどうしたのだ!?」


「現在捜索中であります!」


ガレオン王国の城、円卓の間にてガレオン八世とエルフの族長レイノルフ、そしてドワーフの王ビバロは次々に届く報告に顔を青くする。


魔王軍からの侵攻に対して歴史上初めて成立した同盟軍。その結果は良いものではなかった。


「すでに大陸の四割以上が魔王の手に落ちた。このままではここが落ちるのも時間の問題だ。」


レイノルフは次々と領地がなくなっていく状況を考え、小さな声を出すのが精一杯であった。


「まだ…まだだ。終わってはいない。西の大陸の支援を取り付けることができれば…」


「その連絡の為に防衛を厚くしていたエレノア岬が陥落したのだ…。それに海も魔王の配下が支配を強めているというではないか。」


ガレオン八世の希望の言葉はババロの話す事実によりその意味を失う。

実際、魔王軍の侵攻は彼らが知らないだけで他の大陸もアイシュベルク大陸と同じように制圧が進んでいたのだった。

さらに海は五皇臣の一人、ワダツミが完全に掌握しており、船による移動や連絡はすべて断たれていたのだった。


「まさか…いや、伝説には聞いてはいたが…魔王軍があれほどの力を持っているとは。」


ガレオン八世は椅子に力なく深く座りながら諦めに近い言葉を発した。


伝説の魔王と五皇臣…。

その力は彼らが協力ところで太刀打ちできるようなものではなかった。むしろ力を合わせても駄目なのかと最近は余計に士気を下げる要因にもなり、同盟軍の中から脱走する者も日に日に増えている。


「ガレオン王よ。ここはやはり降伏をしたほうが良いのではないか?」


「ならん!ならんのだ…。」


レイノルフの提案にガレオンは机を叩き、拒絶する。彼にはまだ王としてのプライドがある。

ガレオン王国は初代がこの地を切り開き文字通り心血を注いで作った国であった。また歴代の王たちも良き王であろうと努力し、300年も続いた由緒ある国の王。それがガレオン八世である。またレイノルフやババロも同じような境遇であり、魔王軍による侵略は彼らの尊厳を汚す行為で決して許してはならないものだ。

しかしそんなプライドもこの数ヶ月で魔王軍の圧倒的な力の前にすでに折れようとしている。

約二ヶ月後、エルフの族長レイノルフがレラの配下となり同盟軍が瓦解。

守る盾を無くしたガレオンの王都が陥落し続いてババロ率いるドワーフも降伏。魔王軍に抵抗する勢力は魔王の壮大な計画に巻き込まれることになっていく。

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