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Page 22

「ゴウグ!作戦は順調か!?」


天真爛漫という言葉そのままにレラの声は空気が淀んでいたテントに響き渡った。


「レラか。どうしたんだ?こちらはその作戦で出た問題について話していたところだ。」


獣王はいつものように静かに答える。


「へぇ。ゴウグにしては珍しいこともあるんだねー。で?何なのその問題っていうのは?」


ゴウグの質問は一旦無視してレラが興味津々に問題を聞こうとするとファンが代わりに答える。


「レラ様。人間たちの生活に必要な家具が分からないためそれの作成に戸惑っておりましてな。今からザルディン様にご意見を聞こうかと。」


「ああ。そういうことか!うんうん。じゃあさ?人間に直接聞けばいいんじゃない?あっ、ザルディンじゃなくてほら?その辺にいる人間捕まえてさ!」


三人の獣人はハッとした顔で何故そんな単純な答えに行き着かなかったのかと顔を見合わせた。


「しかし、ザルディンや魔王様に確認を取らなくて良いのか?」


獣王ゴウグは複雑な顔をしてレラに意見を求める。


「別にいいんじゃない?それにあの魔王様がそんなことでいちいち怒るなんて思わないし?あっどうせならいろんな人間から話しを聞くほうが良いんじゃない?さっきうちの部隊が王都潰したからその時に捕まえてる王様もいるし!」


ザルディンからの命令で不思議な本の地図に書かれていないものを無くす際、そこに住んでいる者は捕らえ、魔王軍の保護施設で世界の再編が終わるまで生活してもらうという運びであった。レラの部隊は南にあったロージア王国の王都を蹂躙し、地図から消し去ってその住人たちを保護施設に輸送するついでにゴウグの様子を見に来たのであった。


「確かにそのほうが他の街や村を作る時に役立つな。獣王、ここはレラ様の提案になるべきなんじゃねえか?」


ハヌマンはレラの提案に乗り気であった。ファンも同意するように頷く。それに観念したのかゴウグはやれやれといった表情を浮かべる。


「わかった。悪いがレラ、何人か人間を見繕って連れてきてくれ。くれぐれも丁重にな。萎縮されては話を聞くどころではないからな。ザルディンと魔王様には後から俺が報告しておく。」


問題解決の糸口が見つかったからか獣王の表情が少し柔らかくなった。


「あっ…忘れてた。それならもうすぐ魔王様とシュガールがここへ来るよ?さっき王都攻めてる時に会って、その時に後で顔出すからって…」


レラの話が終わらないうちにテントが開いた。そこには金髪の髪をなびかせる青年と鎧を纏った魔王の姿があった。

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