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「この印みたいなのがそうなの?」
カシミラが他のモンスターの絵も見ながらザルディンに問いかける。
「推測の域は出ませぬが…この火のようなものは弱点ではなかろうかじゃと。」
確信を持てないため、いつもより自信なさげに答えるが、それを察してかメレーナが口を開いた。
「スライムは魔法への耐性はあるけど炎の魔法は効くわね。一部を除いてだけど他のスライムにも同じマークが付いてるしそれでいいんじゃないかしら。」
ザルディンがメレーナに感謝するように会釈する。そして続けて魔王が次の質問を話し始めた。
「では…この印。剣と盾のようだが…これらには数字が刻まれておる。そしてその数字は図鑑の後ろに行くにつれてどんどんと大きくなっているようだが、それについても何か予測はついておるのか?」
その問いにまたもやザルディンは困ったような顔を浮かべ、しばし考えた後に考えを述べる。
「恐れながら…まだこちらも推測の域を出ませぬが剣の印はそのモンスターの危険度、つまり数値が大きくなるとより強力な攻撃をしてくるものかと。そして盾のマークは…」
「そのモンスターの耐久性ってわけね。たしかにスライムよりもこの岩のヘビみたいなモンスターのほうが数字が大きいように思うわ。」
「カシミラ様の言うとおりですじゃ。我々もそう考えておるところです。」
少し得意げになるカシミラと他に何かを見つけようとするメレーナを魔王は微笑ましく思う。
「やはり我の考えは確かだったようだ。ザルディンに加え、聡明な二人の女王が仕えてくれることを誇りに思うぞ。」
その言葉に二人はハッとして同時に身を乗り出し魔王へ返答する。
「私達には身に余るお言葉で御座います!」
「私達には身に余る御言葉ですわ!」
魔王は目を閉じ二人に頷くと再び目を開き、ザルディン方を向く。
「ではザルディンよ。メレーナへの魔法膜の件、そしてカシミラの氷牢玉とモンスターの記述部分について聞いたが…この会議はそれだけに開かれたものであるか?」
魔王の言葉に室内は緊張感が張り詰める。
会議と言うからには何かを話し合い、決めなければならないがここまで四人で話し合い決めた事は何一つない。つまりここからが会議の本題といったところか。
「恐れながら魔王様。前置きが長くなって申し訳御座いませんですじゃ。年を取ると話しが長くなっていかんのお。……では魔王様、そしてカシミラ様、メレーナ様、このワシに力を貸してほしいのです。これらのモンスターとやらを作り出すために!」




