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推し恋  作者: たま


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3/18

復讐

受かった子の祝いと言って推し活仲間皆で集まる。

解散後の方が良く会ってるぐらいだ。

『この恨み晴らさでおくべきか!』なのだ。

「どう?中の様子は?」琴子が聞く。

「まだ社長(推し)には会えてないよ。あっちも恨まれてるのは分かってるだろうし。用心してるね。」推し仲間だが、彼女は実は他の配信会社に受かった経験がすでにある。声優を目指して専門学校通っていたのだ。

現在はフリーターで頑張ってるが、とにかく声が可愛い!前に受かった事務所は、ちょっと怪しかったので辞退したのだ。

資本金を貯めていたようで1億弱で、立ち上げてきた。さすが推し!と言わざる得ない。

「ああ〜私はダメでゴメンね〜面接の事なら聞いて!」と落ちた娘が言うので、「また受ければ良いよ!オーディションは随時なんでしょ?あっちがウンザリするまで受けまくってやりな!」となぐさめる。

彼女はまだ大学在学中だし、理系なので忙しいのだ。

配信週3日がまず確約出来なかった。英語できます!と大手を振って行ったが、面接官が外人だったらしくネイティブでスラング入りだったのでサッパリ歯が立たなかったらしい。

「私はイケボのダウナー系論客を刺客に送り込んだよ。きっと面接すら炎上させてると思う。」琴子の話に皆オオッと歓声を上げる。

琴子の大学はマーチより格上だ。元々理屈っぽいのが集まってる。そこでも際立つ尖り具合いなのだ。

面と向かって誰かと言い合ってるのは見たことないが、1言で現場を制するのは見たことある。

きっと今日もグサグサとやってるだろう。

受からなくても、その様子を想像するだけで心地よい。


父は深夜送る時に全く男っ気の無かった娘が男と夜に会ってただけで驚きと興味津々だったみたいだ。

酒も飲まずに待っててくれて、江東区の団地まで送るついでに色々聞いてた。

兄弟は男ばっかり3人兄弟の長男らしい。

大学がミッション系のおかげで半額免除返済なしの奨学金を受けられたらしい。それでも弟達や母の生活費も稼がないとダメなので大学の学科にもそれほど馴染めてないと。

そこで琴子にバイト先までストーカーされて配信者なれ!と強要されてると正直に話した。

「ゴメンね〜ウチの子、ヒドいだろ?

小さい時からこんな奴なんだよ〜俺がちょっと錦糸町のロシア姉ちゃんに入れあげてた時に店の前にバット持って仁王立ちしてたんだよ〜店壊す勢いだったから

姉ちゃんにもう来ないで!と言われて」と父がココぞとばかりにチクる。

「だまれ!エロオヤジ!」と助手席から父親を殴っていた。

「おい、俺落ちても殴るなよ。お前が勝手に決めたんだからな!」と予防線を張り出した。

「ああ〜?アンタは絶対受かるよ!私の推しは節穴じゃないわよ!ナメないで!」とまた父親を殴っていた。笠原はちょっと軽く請け負った自分を後悔した。

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