ホテル
今夜泊まるホテル着いてからも琴子の頭の中は「?」のままだ。
皆も混乱したままだ。
ホテル着くと、やっと錠前さんも隆史くんもマスク外して良くなった。錠前さんは「明日また来ますね〜」と言いながら帰って行った。
音声さんはダメみたいだ。しょぼんとしてる。
「音声はさっきだからな。この現場終わるまでかな?
死んでる訳だしな!ガハハハッ」とプロデューサーが笑う。カメラマンが音声さんの肩を叩く。
「琴子ちゃんの推理は外れたみたいやな。灯台の電波なら船の底は無理や。僕らは居たとこは海面より下やったけど、ちゃんと音声さんのビブスの警報機作動したよ。」太一が話しを聞かせてくれた。
「そうかあ〜全く見当違いだったかな?理科は本当に苦手なんだよね〜」とため息をつく。
「いや、僕が糸電話とか説明したからやし。
でも、船長やとしたら、錠前さんと隆史の時の説明ができないんだよなあ〜犯人が何人も居るとか聞いてないし。」太一がホテルのロビーのソファにもたれる。
皆1日遊んだ?のでグッタリしてる。
「そうかあ〜灯台入れなかったのかあ〜でも偶然閉鎖されてるって、不自然だよね?」と保阪も言ってくれた。検索しても臨時休業などの表示はない。
『明日、バリケード突破して1人で歩いて灯台まで行くか?アソコを確認しないで結論出したくない。』
笠原がロビーのトイレから戻ってから琴子に話し掛ける。
「俺も勝手にデレクター犯人だと思ってたけど違ったみたいだ。船の中でデレクターの横にずっと座ってたけど携帯出して奥さんとお子さんの写真が待ち受けなの見せられたよ〜それでしょっちゅうポケットに手を入れてたみたい。」とガッカリしてる。
「どうする?結局ふりだしに戻ったけど。」笠原がテーブルに頬つえ付きながら他の4人を見てる。
「何?あの中に犯人いると思うの?」琴子が笠原に聞く。
「う〜ん、恭弥以外はほぼ常にポケットに手を突っ込んでるしさ。保阪なんか手が出てるの見たのはご飯食べてる時だけだよ。もしかしたら、直でビブスの警報機鳴らせる奴をポケットに仕込んでないか?と思って。」笠原が話す。
そうだ。中継地点なんて要らないシステムかもしれない。それなら、本当に身近だから出力もそれほど要らない。
が、やりたい放題になってしまう。
それで勝たれても社長以外誰が納得するのか?
「ああ〜、もう全然分かんないね〜タイムアップは明日何時なんだろ?」琴子が聞く。最初の説明の紙をポケットから出す。
「12時と書かれてるから〜昼かぁ〜う〜ん」琴子は往生際が悪い。ロビーのソファで七転八倒する。推しも往生際が悪いのが売りなのだが、ファンの琴子も往生際が大変悪い。大学も志望校聞いて担任にまで鼻で笑われたが、受かって報告行くと担任が椅子から落ちるくらい驚いてた。
ウソつくな!と怒られたくらいだ。
笠原が変な動きしてる琴子を見てため息を付きながらプロデューサーやスタッフが談笑してる所へ行く。
「明日の予定ってありますか?昼がタイムアップですが。」と聞く。
「何も無いよ〜皆で討論してとことん話して!」と今夜飲みに行く話で盛り上がってる。
「お前が思いつく限りの事、やってみよう!付き合うよ!」笠原が琴子の肩を叩いた。
「うん、まだ諦めてないんだ。明日は平日だよね?
朝から散歩行こう!ロビーに8時集合だよ!」琴子は全く諦めてない。
「お客様〜10名の剣菱さま〜お部屋の準備が出来ました。」と女性のホテルスタッフが声を掛けてくれる。
スタッフと男子5名はコネクティングルームで大部屋の和室12畳と和洋室ルームが中で繋がってる部屋へ入っていった。
琴子は1人、階も違う部屋だ。
「…なんか警戒されてない?私?」と琴子は首をひねる。




