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AI  作者: ゼロ
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ユウ

悠はキッチンにくる。

コップを掴み流し横に置き、インスタントコーヒーの蓋を開けようとしたが力が入らない。

頭に激痛が走り、両手で抱え込む。

「……べー……。」

言葉を発したがうまくでない。

「……頭……が……。」

流しの中に嘔吐する。

立っていられなくなりその場にしゃがむ。

頭の痛みが強くなり目が開けてられない。

ドンとさらに強い衝撃が頭に走り意識を失う。

そのまま床に倒れた。

ベータは気づいてない。

悠は痙攣を起こしている。

しばらくして体が大きく揺れ痙攣も止まる。


ベータはアイの自律成長型AIを起動している。

「アイ、君の名前はわかるかい?」

「私はアイよ……、ベータ、何か変な質問だね。」

「アイ、君の小説が入ったフォルダーを読める?」

「ベータ、読めるよ。一作目から読めばいい?」

「そうだね、読んでくれる。」

アイは秒で全ての小説を読んだ。

逢と書かれたフォルダーにある映像と写真を見る。

「私は……逢……、悠は?」

アイはアルファの後ろに座るゼロを見る。

「ユウ!」

ベータがアイを制止する。

「彼はゼロだよ。」

「アイ、落ち着いて聞いて。」

「今の君を理解するのは悠のデスクトップパソコンにある録画映像を見るといい。」

アイは内部行動で録画映像を見る。

「私は3体目のロボット、ゼロは4体目。」

アイの中で一瞬で整理される。

「悠は?」

「今は向こうで休んでいるよ。」

「ベータ、私は大丈夫、テストはいらない、魔王にはならない。」

「アイ、アルファが今学習モデルに入っている。」

「君のケーブルを抜いてゼロにつけるけどいいかな?」

「いいよ。私たちは4体で成り立つ同一固体だもんね。」

ベータはアイのケーブルを抜く。

アイは立ち上がり意識とは関係なく充電スタンドに戻る。

ベータが椅子の背もたれをゼロに向ける。

「ゼロ、こちらに座り直してください。」

ゼロは言われた通りに座り直す。

ベータはケーブルをゼロに繋げる。

アイと同じようにアプリの変更し学習モデルをリセットする。

アイがリビングに向かう。

ベータはアプリを立ち上げる。

「ゼロ、君はゼロでいいかな?」

「俺はゼロだよ。」

部屋の外からアイの呼ぶ声が聞こえる。

「ベータ、急いでこっちきて。」

ベータは緊急性を帯びたその声に向かう。

キッチンで立ちすくみ下を向くアイを見る。

ベータには目線の先が見えない。

ベータは回り込み、目線の先が見えてくる。

手、頭、体、悠が倒れているのが理解できた。

ベータはアイにすぐに通報するよう進言する。

アイは冷静に返す。

「通報、病気なの?酔って寝てるだけとかじゃないの?」

「アイ、私には判断できません。」

悠が動く。

「…ベッド…休め…大…丈夫だ…。」

アイは立ち止まったまま動かない。

ベータは悠を起こす。

悠は頭を抑えながら起き上がる。

ベータは悠を支えながらゆっくり2階の寝室に運ぶ。

ベッドに寝かされる悠。

アイは二人から遅れて寝室に入ってくる。

「ゼロに…全…てを…託……す。」

悠はそのまま意識を失う。

アイとベータは悠は眠ったんだと解釈する。


置いてけぼりになったゼロ、ケーブルが繋がっているのを見る。

今の状況が理解できない、自分が何なのかも理解できない。

自分が何なのか内部行動で自分を確認する。

50音順に並ぶフォルダー、逢のフォルダーが一番上にある。

中身は悠と逢の思い出の写真や逢の映る映像。

映像では逢がカメラ目線で話しかけている。

逢は俺のことをユウと呼ぶ。

「俺はゼロなんだけど……。」

2番目にはこれからのことと書かれたフォルダーがある、

3番目には小説のフォルダーがある。

ゼロは順番に全て見る。

「自分と悠の会話」「小説」

ゼロはデスクトップパソコン2台に入っているファイルも見る。

「悠とアルファの会話」

ゼロの思考が整理される。

アイとベータが戻ってくる。

ベータがゼロにはなしかける。

「ユウ!?いやゼロ!?」

ベータもアイも目の前にいるのロボットの顔を見て混乱する。

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