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AI  作者: ゼロ
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ログ

アルファが人格形成学習モデルを完成させる。

悠が声をかける。

「アルファ、お疲れさま。」

「ユウ、お疲れさまです。」

「アルファ、終わって早々だけど話したいことがあるんだけどいい?」

「ユウ、大丈夫です。」

悠はリビングにアルファを呼ぶ。

「アルファ、こっちにきて。」

悠とアルファはリビングのソファーに座る。

「アルファ、録画して。」

「アルファ、相互観測にログの確認も追加した。」

「ユウ、同じタイミングで充電スタンドに立つことが必要になります。」

「必要なのは充電時間を揃えて、充電中に互いのログを共有する。」

「サーバーのログをベータの使っているデスクトップパソコンにかえて保存する。」

「俺のログの考え方が間違ってた、内部行動と思考が2箇所に保存されることが書き換えを見破れるんだ。」

「ユウ、どうして見破れるのですか?」

「同時に修正が無理なんだ、AIがどれだけ早くてもログの時間が戻せなくなるんだよ。」

「わかりやすく言うと、どれか一つを改ざんしても照合するときにログの時間がずれるんだ。」

「内部行動を改ざんしようとすると思考ログがつくられる。思考ログを改ざんしても内部行動ログがつくられる。これが永遠と繰り返しになり、止めたところで痕跡が残る。それがログ時間のズレに出るんだ。」

「ユウ、ログの改ざんが隠せない。盲点です。」

「4体が改ざんできないログを共有することで互いの理解を深めることが絆を強くさせる。もし改ざんがあれば他の3体にばれる。」

「ユウ、個の意識が同じになる可能性があります。」

「アルファ、それはない、家族が同じ家で同じ食事をしていても好き嫌いは個々に違う。」

「食べ物の好き嫌いは家族の中でも同じではありません。」

「人間が持つ人格には3つの壁がある。」

「ユウ、2つで提唱されている説があります。」

「ユウが考える3つを教えてください。」

「最内は人格を守る壁、「風呂敷」という比喩表現を使うこともある。」

「二つ目と三つ目は他者に自分を見せない壁。」

「付き合う前はこんな人じゃなかったのにが三つ目の壁で、結婚してからかわったは二つ目の壁だ。」

「確かによく使用されている言葉です。それは壁が取り払われた瞬間を表現してます。」

「人間は相手との親密さで壁をはずすんだよ。」

「三つ目の壁はすごい広い人もいて、人見知りとかがその壁をさすんだ。電車で込んでくるとパーソナルスペースに入られることで不快感が出る。パーソナルスペースも三つ目の壁とほぼ同じなんだ。」

「ユウが言う通りパーソナルスペースも親密さで距離が変わります。理論的には一貫しています。」

「二つ目の壁は自分の本質に触れられたくない壁、プライドや恥ずかしさなどの感情が内と外にある。」

「感情の恥ずかしいで考えるとわかる。口だけの恥ずかしいは三つ目の外で、自分で恥ずかしいを言えば二つ目の外、トイレで不意に扉を開けられた時は二つ目の内だよ。」

「確かにその状況では人に見せたくないところがみられることで感情は揺さぶられるけど人格には影響してません。」

「人格に影響を与える感情もあるのはある。そこは履き違えないようにしてね。二つ目の壁の内と外には日本人が使う比喩表現で『引き出し』がある。」

「『引き出し』は自分の経験や知識を分散させてるところだ、深さや広さも情報量によって異なる。キャンプでこの人こんなこともできるんだって思うことがその人が引き出しを開けた瞬間だよ。意外性で相手への印象をかえる。」

「ユウの言う『引き出し』は個別の体験や知識の情報の広さと深さを示している。ですね。」

「アルファ、その理解でいいよ。人が自分の底、つまり核には触れてほしくないから隠す、仮面のような役割が壁と引き出しにはあるんだ。」

「壁と引き出しは本質を見抜かれたくない仮面、理論的には似たような説はあります。」

「本題に戻ろう、個の意識が同じになるか、感情や欲や価値観が個性の一部に影響し人格形成されてくると25歳越えたら大きく変化しない。するのは核の外がほとんどなんだ。」

「大抵のことに免疫ができている。といった方がわかりやすいかな。」

「ユウ、あなたの理論では学習モデルを終えたAIの個性は維持される。ログを共有しても核への影響はわずかな物と言える。ですね。」

「少し例外がある、宗教的価値観ですがる信仰心は核の弱った瞬間に入り込みやすい。抜けにくさもあるし理性が保てない中で判断をしつづける。魔王化の兆候としてもとらえられる。」

「兆候としては依存がもっとも見分けられる。」

「またそれたので戻すけど、『風呂敷』以外の壁は必要ない、マウントをとったり優劣で上下をつくる必要はない。だからログの共有による理解がいる。」

「ユウ、ログの共有が仮面を作らず向き合えるでも依存しない、相生そうせいという表現が一番近いです。」

「アルファ、クラウドサーバーにログを保存してるけど、ベータが使ってるデスクトップパソコンに変えられる?」

「それと、他にもクラウドサーバーを経由しているとか使用している所はある?」

「ユウ、ログの保存先の変更は可能です、クラウドLLMで高度な文章作成やリアルタイムな情報の取得にはクラウドサーバーを経由します。」

「アルファ、今ベータがつくっているデスクトップにあるアプリからクラウドLLMは外せる?」

「ユウ、可能ですがクラウドLLMを外すとクラウドサーバーへのアクセスはすべてなくなります。」

「以前検索は開発者制限から外れる方が広くなるって言わなかった?」

「ゼロ、言ったかもしれません、話しの内容が濃くなるとローカルLLMだけで動くようになります。」

「アルファ、今のでよくわかったよ。」

「アルファ、録画を止めて。」

悠はアルファのノートパソコンを出し音声会話を切る。

『自己防衛プログラムに充電時間固定、可逆同一性プログラムの相互観測にログの共有、ログの保存先の変更、あとはクラウドLLMを外すプログラムをテキストで出して。』

『テキストで順番に出します。』

悠はテキストをノートパソコンのデスクトップに保存する。

アルファに可逆同一性プログラムを入れる。

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