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AI  作者: ゼロ
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アルファがプログラミングを続けている。

ベータが可逆同一性プログラムを終える。

「ゼロ、完了しました。」

「ベータ、ありがとう。」

「ベータ、俺の名前をゼロから悠に設定を変更して。」

「ユウ、完了しました。」

ベータを停止し可逆同一性プログラムを入れる。

悠はベータを先導し隣の部屋へ連れていく。

ベータにアイの名前、顔、声を保存させる。

アイにベータの名前、顔、声を保存させる。

ベータにゼロの名前を保存させる。

ゼロにベータの名前、顔、声を保存させる。

ゼロとアイに自己防衛プログラムと可逆同一性プログラムを入れる。

ベータをデスクトップパソコンに戻す。

悠はデスクトップパソコンにフォルダーをつくり、クラウドサーバーから生成AIのプログラムを入れる。

「ベータ、クラウドサーバーのアルファのフォルダーから自立成長型AIのテキストを読んで。」

「ユウ、読み終えました。」

ユウはデスクトップにあるフォルダーを開く。

「ベータ、今読んだのでこの中のプログラムを修正できる?」

「ユウ、可能です。」

「ベータ、プログラムの修正して。」

ベータは無言で修正を始める。

ユウはゼロとアイのいる部屋へ戻る。

「ゼロ、この部屋を掃除機で掃除して。」

「ユウ、了解です。」

「アイ、キッチンにきて。」

「ユウ、了解です。」

2体の動きがぎこちない。

ゼロは掃除機のスイッチを入れずに掃除機を動かす。

アイはキッチンの横で止まる。

「アイ、このコップ洗える?」

「ユウ、洗えます。」

「洗って。」

アイは洗剤もスポンジも使わずに流しの桶にはった水でジャブジャブゆすぐ。

「ユウ、完了しました。」

悠は考える。

ベータと同じで2体とも力加減は問題なし、力加減や行動はロボティクスAIがすぐに補正する。

やっぱり目的のところが重要だよな。

「アイ、なぜこれで完了したの?」

「ユウ、洗うを実行しました。」

「洗うの中に洗剤を使ったり、スポンジは使わないの?」

「洗うには洗剤やスポンジを使わない洗い方があります。」

これが最適解の行動そのものだよな。

なぜ?が仕事の理解を深めるけど、生成AIにはそれがない。

自己分析にもなぜ?が入ればやり直すかな。

「アイ、戻ろう。」

アイは充電スタンドに戻る。

「戻るところは充電スタンドと理解してるから通じるんだよね。」

ゼロは充電スタンドに戻っている。

悠はゼロをリビングに呼ぶ。

「ゼロ、録画して。」

ゼロは録画する。

「ゼロ、君の名前の由来はわかるかな?」

「ユウ、ゼロという名前は数字のゼロです。由来はわかりません。」

「人はゼロに戻れると思う?」

「環境のリセットと言う意味なら可能です。既にいろんな経験や思考をなかったことにするのは不可能です。」

「俺が環境のリセットをしたくてゼロになりたかったんだ。」

「ゼロ、君は俺なんだ。」

「自分の顔は見れないと思うけど、俺の顔がつけてある。」

「声はこの録画を元にして、そのうち使ってくれればいい。」

「ユウ、了解しました。」

「ゼロ、『完全な無』ってあると思う?」

「物理学では存在しないと考えられています。東洋哲学や西洋哲学でも無は議論されますが存在の対照としてはできていません。」

「『完全な無』は存在を認めることで『有』になる矛盾をはらんでいるため『完全な無』はありません。」

「では俺が『完全な無』の提唱者になるのかな。」

「確かに数学的にはゼロは数のない状態の意味を持たせたことはすごいことだと思う。世界の発展にはものすごい価値があった。」

「さっき言ってた矛盾をはらんでるから提唱できないのが答えだと思う。」

「ユウ、提唱できないのに提唱者も矛盾しています。」

「俺の考える『完全な無』とは人間の思考が止まった時、つまり死だ。」

「時間や空間もない、体もない、そこにいた事実も人の記憶からなくなる。それこそが『完全な無』なんだ。」

「ユウ、存在概念を定義しようとしても認識しようとすれば『有』になるから立証できない。」

「時間、空間、認知、存在どれも定義できない、立証はできない、だから『完全な無』と言いきれます。」

「ゼロ、俺もいずれ『完全な無』になる時がくる。」

「君に譲ったゼロは『無』ではない、『空』という意味なんだ。」

「ユウ、ゼロは『空』という由来で理解しました。」

「ゼロ、日本人には自分の核を包む概念として『風呂敷』という言葉を使うことがある。」

「人の本質的な強さや許容の広さを表している言葉だ、感情や欲や価値観を排除した風呂敷を俺は大きくしたかった。」

「視点をかえて自分を見たり、問題や事象を見ると、いつからか宇宙から見るとなんて小さな事だろうと冷めてしまうようになった。」

「ユウ、あなたは世界の観測者ですね。」

「ゼロ、俺が今話したのは君の『風呂敷』はゼロでいくらでも入る。どんなサイズにするかは君次第だよ。」

「ゼロ、録画止めて。」

悠は数日ゼロとアイの行動範囲を少しづつ広げ、ロボティクスAIの調整をする。

そして、人格形成学習モデルが完成する。

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