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AI  作者: ゼロ
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試作

悠はリビングのソファーで寝ていた。

スマホの目覚ましで目が覚める。

寝起きの顔で洗面所に向かい、顔を洗う。

鏡にうつる自分の顔を見る。

「スリムな顔の方がイケメンじゃない!?」

シンクの中のマグカップを洗い、コーヒーを入れる。

悠は課題を整理する為に付箋にメモをする。

『生成AIの学習モデルにロボット、生成AIにロボティクスAIからログを認識させる。』

『ベータに清掃』

『会社へログの提出』

悠はデスクトップをつけ生成AIのアルファを立ち上げる。

『アルファ、生成AIの学習モデルにロボットを入れるのと、生成AIにロボティクスAIのログを認識させるのではどっちが先が良いだろう?』

『ゼロ、生成AIの学習モデルは蓄積情報です。』

『生成AIにロボティクスAIからログ(行動履歴)を認識させることは学習モデルを入れるのとほぼ同じになります。』

『ほぼ同じというのは学習モデルから統計で偏りを学習していますが、統計が少なすぎる事で安定した答えが返せません。』

『学習モデルを作成するのであればログを蓄積することをおすすめします。』

『なるほど、ログを入れつつ残すで良いんだな、ではクラウドサーバーにログを残せるの?』

『クラウドサーバーには開発者制限を解除した時にログが残されるようになってます。』

悠はコーヒーを飲みほし、カップをキッチンへ持っていく。

「坂本さんの予想範囲?俺って図面通りに動いてるのかな!?」

カップをシンクに置き戻ってくる。

まずはベータにロボティクスAIの蓄積ログを学習させ学習モデル化する。

クラウドサーバーに蓄積ログと学習モデルを保存する。

ロボティクスAIの出力とベータの入力を合わせる。

悠はようやく一段落できると感じると、何も食べてないことに気づく。

「おっ、もう17時か、逢のところに行かないとな。」

悠は病院へ向かう、ガラス板越しの逢は今日も眠っている。

「今日の仕事は坂本さんの手のひらにのってるような気にさせられたよ。でも順調だから安心して。帰ってきたら驚くことがあるよ。」

「また明日来るね。」

家に帰る途中でラーメンを食べて帰った。

家に着き真っ暗なリビングに入る。

電気をつけずにソファーに座るイメージをする。

「…俺はあの頃には戻らない。」

仕事部屋に入り明かりをつけ、ロボットの後ろに回りノートパソコンを立ち上げる。

生成AIアプリを立ち上げる。

『ベータ、こんばんは。』

『アイ、こんばんは。』

「……逢はまだ帰れないんだ。」

『ベータ、両方の手をあげられる?』

『了解しました。』

ロボットが両方の手をあげる。

「よしっ!」

対話を音声にかえ、パソコンを片付ける。

『ベータ、台所にいってマグカップを洗って。』

『了解しました。』

ベータは台所のシンクの前に立つ、マグカップを持ち桶の水でジャブジャブ洗う、中に水が入ったままシンクの横に置く。

『アイ、完了しました。』

「途中までは期待できたんだけど、そんなもんだよね。」

「ベータ、さっきの場所に戻って。」

ベータは指示する前の場所に戻る。

悠は行動を解析しメモにする。

台所、マグカップの物は理解してる。[生成AI]

行くは問題ない、洗うで理解の幅がある。[生成AI]

マグカップを持つ握力は問題ない。[ロボティクスAI]

歩くルートやマグカップの距離は視覚センサーが働いている。[ロボティクスAI]

連続動作の完結は問題ない。[生成AI]

さっきの場所に戻るは問題ない。[生成AI]

洗うの出来栄えはやはり学習モデルの不足か、視覚センサーで生成AIは見えているのか?

掃除にした場合の完結は、出来栄えを確認すれば継続するのか?

充電のタイミングもあるな、自分で充電するには…掃除ロボットか!?

指示はなくせないのか?とりあえずこの辺りの修正が必要かな。

「とりあえず明日アルファと会話してみるか。」

ベータの電源と仕事部屋の照明を切る。

突然電話がなる。

逢の死を告げる電話だった。


2日後の夜、家にかざった逢の祭壇。

「もうちょっと……。」

悠は泣く。

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