第45話 母さま……寄り道し過ぎたよ…………持ちきれない……
明けましておめでとうございます!!
この話を読んでくれている人のこれから一年が、良い年になりますように……。
今年もよろしくお願いします!!
俺は森の中にいます。何故でしょう?
それはもちろん、母さまに精霊王を紹介するためです。
「ねぇ母さま」
「ん?何?」
「……母さま、何をしに森へ来てるかわかってるよね?」
「え?わかってるわよ。私に精霊の王様を紹介してくれるんでしょ?」
「そうだけど……」
でも母さま、やっぱりわかってないよね?今日は母さまが言ったように、精霊王のところへ行っているんだよ?なのになんでキノコや薬草、山菜、木の実etc…採ってんの?きのこ狩りじゃないんだよ?
――リーンリリン、ルル、ポロ〜ン
あ、遠くから精霊の声が聞こえる。だんだん近づいてきている。迎えに来てくれたのかな?
「母さま、迎えに来てくれたみたいだよ」
「え、ほんと!?」
「この声は……風と水と土の精霊が三匹で来たみたいだね」
「本当ね、何か聞こえるわ。リンリーン、ルルン、ポロロンって」
「そう。そのリンって声が風の精霊で、ルンが水の、ポロンが土の精霊だよ。みんな下級精霊みたい」
「下級精霊って、1番力が下の精霊でしょ?」
「うん、そうだよ」
ちなみにその上に中級精霊、上級精霊、精霊王と続く。
三匹が俺たちの近くに来た。
――ルールル?リリリリ、ローロン
「ん?あぁ、この人は僕のお母さんだよ」
「セイガ、まさかここに精霊がいるの?」
「うん。あ、そうだった、普通は加護がないと見えないんだった。精霊さん、母さまと仲良くしてくれない?」
コクリと頷く精霊。
うん、可愛い。
母さまの周りを踊る精霊はやっぱり可愛い。
「まあ、あなた達が精霊?可愛いわね。ふふふっ」
豊かで美しく幻想的な森に可愛い精霊と美少女(19歳)。絵になるな……。
キャッキャッウフフとしている母さま達。どうやら加護を受け取ることができたみたいだ。
よし、それじゃあ……
「もうそろそろ行こう、母さま」
「そうね」
良かった、母さまがやっと真っ直ぐ歩いてくれた。これ以上採られるともう持ちきれないからな…………これどうしよう。
――リーリリンリ、ロロロポロロン?ルルンルンル
「セイガ、精霊ちゃん達は何を言っているの?」
「うーんと、風から順にいくと『もうすぐつくよ』『あしはだいじょうぶ?』『がんばって!』という感じだと思う」
「ふふっ、優しいのね。私は大丈夫よ、ありがとう」
母さま、体力かなりあるんだな。
「セイガこそ大丈夫?」
え、俺?
「うん、大丈夫だよ」
普通の三歳児よりも体力はあると思うぞ。
――ロロロロン
ん?本当だ。
「見えてきたよ、母さま」
「あ、あそこかしら?」
母さまは少しスピードを上げて草を掻き分けた。




