第44話 転生者いっぱい!!
本日2話目です。
「……そう。じゃあどうして鈴音のことを知っているの?」
「それは母さまと同じ転生者だから」
「……ふぅ。だったら向こうではセイガは鈴音の知り合いだったのね?」
「…………うん?」
あ、疑問形になっちまった。実際、知り合いっていうか本人だしな。なんて言えば良いか疑問に思ってしまって……。
でも母さまは気付いていないみたいだ。
「セイガが生きているときは鈴音、元気だった?」
「うん、元気だったよ。親友が二人いてたまに授業サボったりして。……でも、高校2年のときの春、頭を強く打って死んじゃった……」
懐かしいなあ、もう3年か。淡海と羽衣は元気かな……相変わらずゲームしてんだろうな。
「……そう、ペンダントは大事にしてくれていたかしら」
「うん、仲が良くて信頼できる人にしかペンダントを見せなかったよ。親の形見だからって肌身離さずもって」
「っそう……」
母さまが涙を流した。
俺は母さまが泣いたのを初めてみた。
「ねぇ、母さまは誰?鈴音とはどういう関係?」
「私?私は鈴音の母親。鈴音が生まれて1ヶ月と経たない内において来ちゃったけど」
「……母さん?」
「ん?」
「本当に俺の母さん?鈴音の、俺の母さん?」
「え?えっと、どういうこと?」
「……母さま、母さまの前世の子供は、母さんの前世の子供は俺だよ」
母さまは目を見開いて驚く。
「……え?セイガが鈴音?でも鈴音は……セイガは……あれ?セイガが鈴音?」
「フフッ、そうだよ母さま。セイガは俺だよ。でも鈴音も僕だよ。鈴音は僕の前世なんだ」
「あれ?鈴音はセイガの前世で、セイガは鈴音で、セイガは鈴音の現世で、鈴音はセイガで、鈴音はセイガの現世で、セイガは鈴音の前世で……あれ?あれれれれれ?」
……見事にこんがらがり過ぎです、母さま。
「母さま、だから鈴音は……」
〜〜♢〜〜♢〜〜
―――30分後
母さま、やっと落ち着きました。
「ふぅ、つまり鈴音の転生後がセイガなのね?」
「うん、そうだよ。それで母さまも母さんなんだよね?」
「ええ。あ、そうだ、テイト!!」
「?父さま?」
「ええ、父さまも転生者なのよ」
「え!!父さまも!?父さまはどの世界からきたの!!」
「なんとね……父さまも日本人なのよ!」
「ニホンジン!!」
「しかもあなたの父さんよ!!」
「トウサン!!……え?」
まさか父さまが父さんだったなんて……。
「父さま、記憶持ってるの?」
「もちろんよ。だからテイトと私が会えたんだもの。
そうだわ!!今度お城に行ったら驚かせちゃいましょう!!そうと決まったら作戦練らなくちゃ。その後鈴音だったころの話でも聞かせて?」
「うん!!」
あーだこーだという会話(口論含む)はブリュートが帰って来るまで続いた。




