第20話 父さま、そろそろ帰らないと……ヤバくね?
――30分後
「可愛いなぁ、どうしてそんなに可愛いんだ?」
暇だ!!それにずっと笑うのも疲れてきた。
父さま、こんなにここにいて仕事は大丈夫なのか?
「はっ、そうか、セイガは天使だったな」
……暇か!?暇なのか!!?父さま、もうそろそろ帰らないと側近に怒られるぞ。なぜだか父さまの周りには優しいけど怒ると怖い人たちが集まっているんだよなぁ。
バンッ
俺らのいる部屋のドアが勢いよく開けられる。
俺がビックリしてそちらを見ると、父さまが視界の端でふるえているのが見えた。どうしたんだ?
不思議に思いながらも入り口を見てみると……
あ、そういうことか。
そこには父さまの側近であるルージェリト·ハイエルカ、通称ルージュが仁王立ちしていた。
ほら、言わんこっちゃない。まあ言ってないけど……
「テイト様、何をやっているんですか!セイガ様が可愛くてたまらないのはわかります。俺もとても可愛いと思います。赤ん坊の頃からこんなに整った顔なのだから将来はさぞかし美形になるでしょう!しかし、それとこれとは別です!!セイガ様がいくら可愛くても約束の時間を15分以上も過ぎています。さっさと帰って執務をして下さい。」
「い、嫌だ。執務なんて嫌いだ。……まあ本当は嫌いではないけど……セイガといる方が楽しいもん!!」
「何が『もん』ですか!!いいからさっさと行きますよ!!」
「絶対に嫌だ!!」
と、2人が俺がいるベビーベッド(?)の近くを追いかけっこしている。
にしても、『将来は美形になるでしょう』かぁ。ムフフフフ。よしっ、ここは俺がひと肌脱いでやろう。
本日1つ目!!
あと1話投稿します!!




