レオン(高平 礼音)の人物紹介
◆「レオン(高平 礼音)」の設定資料(嘘告事件前)
誕生日:07/23(16歳)
身長 :182cm
体重 :75kg
好き :スポーツ全般……特にサッカー、漫画、アニメ、ゲーム、動画サイト、果物
嫌い :野菜、情報商材屋、何も考えずに動画をアップするだけで伸びる女
一言で:生粋のエンターテイナー
◆名前の由来
礼音は、今の時代であれば珍しくない名前だと思いますが、筆者が子供の頃というか……まぁ、いわゆるキラキラネームが流行り出すよりも少し前の時代。
そんな時代には結構珍しい名前だったんですね。
私の小説に出てくるキャラクターは大体、タカシとかケイタのような硬派な名前が多いのですが、家庭環境は悪くないけどちょっとヤンチャなバカをやる奴という意味で、今風ではありつつも、普通に読める名前。
そんな感じでつけました。
◆以下、作者目線のレオンに関する考察
身長182cm、体重75kgとスタイルもよく、運動ができ、勉強はまぁこの学校ではそこそこだが、一般的にはできる方。
明るい性格の面倒見が良いバカで、漫画やアニメのようなサブカルにも詳しいので、地味なグループとも仲が良い。
オタクに優しいギャルの男版を想像すればわかりやすいかもしれない。
ヒナと仲が良く、元々同じグループで一緒にいるので、元々ケイタとも仲が良かった。
口数が少ないケイタをイジって盛り上げることで、輪に入れていた。バカなのでたまに一線を超えることがあるが、本当に悪気が無いバカ。
お調子者で、女好き。チャラい感じで軽率な事を言ったりセクハラ発言をするが、意外と女性関係はしっかりしている。
普通にモテるので告白されることもあるが、好きな相手でなければ普通に断る。中学時代から好きだった子に、卒業式で告白して付き合ったが、一年ほど付き合って別れた。
レオンとしては、高校生らしい清く正しい交際に努めていたものの、チャラいレオンを好きだった彼女は物足りなく感じ、地元のヤンキーと浮気していた。
浮気事件が原因で二人は別れ、それが原因で童貞コンプレックスを拗らせることになった。
一年の時にヒナたちとは違うクラスだったレオンは年相応にすけべな童貞なので、『明るく可愛い男好き』なんてヒナの噂を聞いて喜んでいたが、ヒナと仲良くなると嘘か真かはどうでも良く、その噂を話しているヤツにイラついていた。
ヒナに関する性的な噂話に関して、めちゃくちゃ興味を持っている童貞のレオンと、友達の変な噂をするやつにイラついている漢のレオンが混在しているのだが、思春期の男子だ。仕方がない。
クラス替えをしてすぐの五月くらいに、北野たちオタクグループとレオンがすけべな同人誌の話をしている時、すけべ話の流れでヒナの性的な噂話をされたレオンが一度ブチギレてから、二年五組では誰もその話をしなくなった。
嘘告動画事件の時のチャットでマサヒロと小競り合いをしていた奴らは、このオタクグループの奴らで、レオンの取り巻きというか、クラスの中心のレオンにとってのTier.1になりたくて、味方についた感じ。んー。やっぱり取り巻きか。
特にマサヒロに関しては興味がなく、めっちゃ勉強しているガリ勉がいるなぁくらいの感じ。ガリ勉が勉強しているのを邪魔するようなこともなく、シンプルに無関心。
敵と仲間をはっきり分けるタイプで、仲間に対してはかなり面倒見が良いが、敵判定すると一気に攻撃的になる。
自分が納得できない相手に簡単に引く男でもない。
マサヒロも割と喧嘩っ早いガリ勉なので、嘘告事件がなくても、どっかのタイミングでぶつかっていたかもしれない。
この男、厄介なのは、図太い男で、『友達の性的な噂話』など、自分で決めた一線を越えなければ、基本的には誰にでも優しい。
そして、「自分がやられたら嫌なことは他人にもやらない」と決めている。
問題なのは、この言葉だ。「自分がやられても嫌じゃないこと」は普通に他人にもやってしまうのだ。
今回の嘘告事件もその一環で、「自分がケイタのポジションだったら、最初は『やられた!』と思うだろうけど、若干美味しい」くらいに思っていた。
実際にマサヒロとミレイのドッキリにハメられた時も、大袈裟なリアクションで悔しがっていたが、最終的には「おもしれーじゃん」になっていたので、間違ってはいなかったのだが……。
レオンとケイタは別の人間であり、ヒナとケイタの関係はレオンが体験してきた何かとは全く異なっているということを加味できないバカなのが問題だ。
結果として、レオンはガリ勉と眠り姫の計略によって性癖を歪められることになるのだが。こうやって、自分がやられたら嫌なこと、傷つくことを学んで、人は大人になっていく。
読者の皆も覚えておいてほしいが、「自分がやられたら嫌なことは他人にもやらない」に加えて、「もしかしたら、これをやられたら、嫌だと感じる奴もいるかもしれない」といった想像力を働かせることが、社会生活においては肝要である。
◆家族構成
・権蔵(父 / 45歳 / 会社員 / 東京の大学を出ており、ケイタとヒナの父親とは異なる業種だが、似たような形で茨城に転勤してきた。基本的に仕事人間で、家のことは妻に任せている)
・紗理奈(母 / 42歳 / スーパーのレジ打ち / 権蔵と同じ大学を出ており、若い頃はゴンちゃんと呼んでいたが、レオンが生まれてからはパパと呼んでいる。権蔵の茨城転勤を機に正社員を辞めて、茨城のスーパーで週に三回レジ打ちをしている)
・玲奈(妹 / 15歳 / 現在中三の妹。幼少期はレオンと仲が良かったが、思春期になるとデリカシーのない兄貴を鬱陶しく思い、レオンが部屋でうるさくしていると容赦のない壁ドンが飛んでくる)
◆レオンのテーマは『◯◯』
嘘告リベンジの主要人物は皆、何かしら大きく欠損している部分が存在しており、それが物語を複雑にしています。
レオンのテーマ『◯◯』に関しては、最終話公開後の人物紹介(2)にて明かします。
よかったら、皆様で予想し合って、コメント欄で発信してくれたら楽しいんじゃないかなって思います。
(返信は全員にしますが、正解かどうかは絶対に答えません。全て玉虫色の返事をする予定ですが、コメントが無いと私が滑ったみたいになるので、どうかご協力をよろしくお願いします笑)
また、最終話後の人物紹介(2)にて、「こんなことを教えて欲しい」みたいなことも、コメント欄に書いていただければ、可能な範囲で用意いたします。
◆レオンブチギレ事件
レオンたちが二年生になってからおよそ二ヶ月。すでに体育祭や打ち上げなどの行事を終えて、クラス内での立ち位置が定まっていたが、いわゆる一軍……クラスの中心グループの中でも目立つ存在の「高平レオン」は、少し変わったやつだった。
見た目も良く、人当たりも良いので、それなりに女子からの人気がある男だったが、漫画やアニメ、サブカルチャーにも精通したオタク気質なところもあり、毎週月曜日は、その日に発売される少年誌の話をするため、オタクグループの連中と飯を食う。そのような習慣があった。
その日もいつものように、漫画やアニメの話から始まり、少しディープな同人誌の話をしていた時の話だ。
「やっぱりクリ◯ゾン先生は最高だよな。版権ものを取り扱わなくなってからも名作を産み続けている天才だ」
「せやなぁ。これ、新作やけど、めっちゃ良かったで」
そう言ってレオンに北野が見せたクリ◯ゾン先生の新作は確かに最高だったが、レオンにはそれよりも気になることがあったようだ。
「おい。これ違法サイトじゃねーか」
「いやまぁ、せやけど」
「おいおい。勘弁してくれよ。クラスメイトに犯罪者がいるなんて最悪じゃねーか」
「はは、大袈裟やなぁ、別に普通やん」
「なあ。俺がふざけて言ってるように見えるか?」
「いや……あぁ。すまん」
「クリエイターにリスペクトを持てねーオタクは最悪だろ」
「せやな。すまんて」
「次見かけたらマジでぶっ飛ばすからな」
「わかったて」
根っからのエンターテイナーであり、自身も創作活動に勤しむレオンは海賊版サイトや情報商材屋を憎しみの対象としていた。
普段気さくに声をかけてくるものの、本来あまり交わることのないポジションのレオンが不機嫌になって困惑する北野を見て、たまらずに話題を変えた内村だが、それはまた別の形でレオンを怒らせることになる。
「まぁまぁ、とりあえず一旦落ち着けって」
「ああ、わりい」
「せやな」
「ところでレオン。ヒナのあの噂ってマジなん?」
「噂って?」
「なんか、男遊びが激しいみたいな」
「簡単にヤレるみたいな話しとったやつもおったなぁ」
「ケイタも付き合ってはいないけど、ヤルことはヤってるとかなんとか」
「それはエロいな! ほんまなん!?」
「レオン、仲良いから知ってるんじゃねーの?」
「……」
ヒナの性的な噂話に関しては、一年の時から少なからず流れており、レオン自身も「とんだエロ女がいるんだな」などと、すけべな視線を向けていた時期はあった。
しかし、四月のクラス替えで同じクラスになってからというもの、ヒナともケイタとも仲良くなり、噂が本当かどうかは知らないが、仲のいい友人のゲスな噂はレオンの気分を悪くしていた。
それを、本人達に聞こえかねない距離でするバカ二人に対して、不機嫌なレオンの怒りは爆発した。
——ガラガシャンッ!
目の前の机を蹴り飛ばし、静かに言った。
「お前ら、俺の前でその話、二度とすんなよ」
そう言って自分の席に戻るレオン。
教室の雰囲気は最悪だった。
「レオンなにやってんの! だめじゃん机ひっくり返しちゃっ!」
そう言って窓際でおしゃべりしていたヒナが、レオンの席に駆け寄る。どうやらゲスな話は耳に入ってはいなかったようだ。
「まったく仕方がないな」
などと言いながらケイタが床に散らばった北野の文房具や教科書を拾い、素早く片付ける。
「……」
「何拗ねてんの!? レオン!?」
「別に拗ねてねーよ」
「拗ねているな」
「拗ねてねーよバカども!」
「あーっ! バカって言った! あんたが散らかしたやつ、ケイタが片付けてくれたのにっ!」
「ヒナ、別に俺はいいよ」
「よくない! ケイタ! もう一回あの机ひっくり返してきて!」
「わかった」
——ドンガラガッシャーン!
「おいっ! まじでやるやつがあるか!?」
「あははは! さすがケイタ! やるねーっ!」
(ヒナが楽しそうだ。良かった)
「「「はははは」」」
先ほどレオンがぶち壊した教室の雰囲気が少し良くなってきたようだ。
「レオン、片付けてきなよ!」
「ヒナのばか……。まったく……誰のために……」
「なんか言った?」
「なんでもねーよ。ったくしょーがねーなーっ!」
悪態をつきながらケイタが散らかした教室を片付けるレオンとケイタ。北野と内村も手伝う。まぁ、手伝うも何も、自分の机なのだが。
「あー、北野。内村」
「ん?」
「な、なに?」
「悪かったな。ちょっとやりすぎたわ」
「あぁ、いや、俺も、な」
「せやな。すまんすまん」
「でも、変な話とか、あんま教室ですんなよ?」
「「あぁ」」
(なんの話だ?)
ケイタだけは状況をまったく把握していないが、この日を境に二年五組でヒナの噂をする者はいなくなった。
半年後にレオンがヒナを発狂させ、ケイタがゲロを吐くほど悩ませる動画を投稿することなど、誰も知らなかった。
レオンという男は、自分のことを棚に上げて、他人には正義感を振りかざす。そんな男なのだ。




