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第30話「ブレーキ」
翌日、大会2日目が始まる。
「今日のコースは首都高になります。かなりハイスピードになることが予想されます。各ステージごとにブレーキとタイヤの消耗を真紀と奏汰くんはチェックしてください。」
「はーい」
「わかりました。」
2人がマシンに乗り込む。
「奏汰くん、首都高楽しみ?」
「はい!あんなハイスピードなステージは初めてですから!」
「お、やる気まんまんだね」
「はい!今日が本当に楽しみで」
最初のSSを走り出す。
『右4からのストレート200からの左3!』
その言葉通りに淡々とステアリングを切っていく。
その時、キツめのコーナーに飛び込んだ時、ブレーキペダルを踏み込む。
奏汰は違和感に気づく。
ブレーキの効きがなんか緩い…!?
『どうした?』
「いや、なんでもないっす!」
『了解!左4、右2!』
ナビゲーションが再開する。
そして走り切る。
「なんとか、走りきった…」
SS終了後のクールダウンエリアに来る。
マシンを降り、奏汰は4つのタイヤの溝やブレーキの状態を確認する。
「ブレーキ変だったけど、気のせいか…」
つぶやきながらマシンに戻る。
「奏汰くん、さっき何か呟いてたけど、何かあった?」
「いやー、なんでもないっす」
その油断が悲劇を生む。




