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ハイスクールラリースト!  作者: 銀乃矢


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3/32

第3話「情報量」

愛豊高校の練習コースにGRヴィッツが来る。

「じゃあ、早速乗ってみようか。今回は先生がコ・ドライバーやってくれるから」

「こ、こどらいばー?」

「コ・ドライバー。いわゆるナビゲーターだよね。そのコースの一歩先のコースを読み上げていく役」

「補佐役ってことですか?」

「まぁ、そうだね。ラリーで速さを支えるのはこの存在だから」

「わかりました。」


そうして奏汰と福原が乗り込む。

『じゃあ、いくよ』

「はい」

福原と奏汰の会話はヘルメットに内蔵されたインカムで行われる。


走り出していくとすぐに左コーナーが来る。

その時だった。

『左4、ドントカット』

「!?」

暗号が耳に入ってきた。

『右2、からのストレート100』

とりあえずその言葉に従って走っていく。


するとあることに気づく。

スピードをほぼ殺さずに曲がれるのだ。


なんだこれ…?

だが、やはり、初乗りでこの情報量はさばききれない。

サーキットを1周しきると奏汰の脳はとても疲弊していた。


ピットにヴィッツが戻って来る。

そして福原と奏汰が降りる。

「どうだった?」

「いきなり暗号みたいなの読み出すからびっくりしましたよ」

「あれがペースノートっていうやつ。あれのおかげでドライバーは速度をほぼ落とすことなく走れるの」

「そうなんすね…大変っす。」

「じゃあ、覚えてみる?用語とか教えるよ」

「本当ですか!」


翌日から奏汰のペースノート理解教室が始まった。

「じゃあ、ドントカットの意味は?」

「えっと、そのラインのイン側に岩とか木とか障害物があって、カットできない時の指示です」

「正解!じゃあ、ナローは?」

「その先でコース幅が狭くなる時の指示です!」

「正解!」


あれから福原のペースノート用語教室が開かれ、奏汰は理解を深めていた。


「これだけペースノートを理解できれば、もう大会にも出られるね」

「本当ですか!?」

「うん、次の東海ラリー県予選から出てみようか」

早くも奏汰の大会デビューが決まった。


次の日から奏汰のラリーデビューに向けて特訓が始まった。


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