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ハイスクールラリースト!  作者: 銀乃矢


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25/30

第25話「インターハイ設営日」

お台場シティラリー、出発日。

「よし!全員いるよね?忘れ物もないね?」

「はい!私がバッチリ確認しました!」

「じゃあ、出発するよー」

「「はーい!」」


愛豊高校のメンバーを乗せたバスと、機材、クルマを載せたトランスポーターがお台場を目指して走り出した。


その道中。


奏汰は英語学習アプリを開き、勉強をしていた。

それを隣で琉が見ていた。

「奏汰、何やってるんだ、それ」

片耳につけていたイヤホンを取る。

「ん?」

「それ、何やってるんだ?」

「あぁ、これね。英語の勉強。WRC行くことになったら絶対必要になるから。」

「すげぇな。将来のこと見据えてそういうことやってるんか」


その後、流れる景色を見ていると、段々と東京に近づいてきた。


「あ!スカイツリーだ!」

「ほんとだー!」

部長と穂乃果は仲が良さそうだ。


そのままお台場の青海J地区に到着する。

「すごい!見たことない量のテント!」

そこには日本全国の代表校のテントが乱立していた。

「うちの区画もこの辺にあるはず…」

進んでいると三角コーンに「愛豊高校」と書かれた看板がかけられていた。

「ここだ。」


そして荷下ろしが始まる。

テントや機材が下ろされていく。

最後にマシンが降りてくる。


周りの学校は愛豊高校のヤリスS2000に釘付けだった。

「なんか、みんなうちのクルマ見てるね」

「まぁ、珍しいクルマだもん。注目するでしょ」

周りからの目線も感じつつ、設営を進めていく。


完全に設営が終了した頃、アナウンスが聞こえてくる。

〈まもなく、事前車検が始まります。全校、車検に向けた準備を進めてください〉


「車検が始まるのか。じゃあ、準備して。でも、準備するって言っても学校の書類と、公道走行許可書とかくらいか。」


福原がバスの中からバインダーを持ってくる。

「これに出場許可書と公道走行許可書がまとめてあるから。これ出せば車検は終わるよ」

「わっかりました」


部員みんなでマシンを押していく。

「車両通りまーす!」

「ハンドル右まわしてー」

設営日はエンジンをかけての移動は禁止となっているため、全校手押しで車検場に向かう。

車検場につくと、すでに車検を受けている学校もいた。


「台数多いっすねー」

「全国47都道府県の3クラスで2校だから…」

HR-X⇨94台

HR-0⇨94台

HR-1⇨94台

合計282台

「全部合わせて282台だね」

「多すぎる!」

「だから、明日のSS1で足切りがある。」

「上位何台でしたっけ」

「上位32台」

「一気にしぼりますね」

「それで残りのSSを戦う。それで一番速かったのが全国制覇」

「そこから先は足切りないんですね」

「そう。とりあえずSS1で生き残れれば後はやり合うだけ。」


〈愛豊高校!車検エリアに進んでください!〉

アナウンスが入る。

「じゃあ、行きますか」

車重測定用のセンサーの上にヤリスを載せる。


「では、車検を開始します。」

寸法を確認していく。

「寸法よし!」

次に車重が計測される。

「車重よし!」


「最後に、書類の提出をお願いします。」

「ここに出場許可書、公道走行許可書があります。確認お願いします」

真紀がスタッフにバインダーを渡す。

「はい。確認が取れました。車検合格です。明日からの大会、健闘を祈ります。」

「ありがとうございます」

合格の証である「ODAIBA CITY RALLY」のステッカーが貼られる。


その後、福原にみんなが呼び止められる。

「みんな、この後、明日のSS1からの出走順を決める抽選会があるんだけど、誰がいく?」

「まぁ…」

「それなら…」

「だったら…」


「「「奏汰でしょ」」」

メンバーの声が揃う。

「え!?僕!?」

「まぁ、ここはドライバーが行くべきでしょ」

「じゃあ、奏汰くんは私についてきて。抽選会場に向かうから」

「わかりました」


そうして福原と2人で抽選会場に向かう。

「あの箱の中にあるボールを1個取るの。それで、そこに書いてある数字で出走順が決まるの。」


「愛豊高校です」

「はい。HR-Xの愛豊高校ですね。では、中のボールを1つお取りください」

奏汰が箱の中に手を入れる。


そしてボールを出す。

「これだ!」

「はい、90番ね。」

「あれ」


テントに戻ってくる。

「みんな、ごめんなさい!僕達、90番目になります!」

「おぉ〜、まじか、俺らほぼ最後か!」

「でも、ほぼ最後だから余裕持って準備できると思うからいいんじゃないかな」

「あ、確かに、それならOKか」


「ちなみにだけど、明日からのラリーはHR-1からスタートしていくからかなり遅くなるよ。本当に夕方の出走になるかもしれない」

「はーい」



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