第21話「インターハイ県予選開幕!」
インターハイ県予選。
今回は豊田スタジアムの駐車場がサービスパークになる。
各校、すでに設営を終え、セッティングを進めたり、暖気をしてエンジンの状態を確かめたりと明日以降しっかりと走れるように準備を進めていた。
今回、ピットの割り振りで愛豊高校の斜め前が産浜高校となった。
「…」
愛豊高校のテントを見つめる昇也。
「昇也先輩、そろそろ、レッキに行きましょう。」
「…ん、あぁ。わかった。」
昇也はレッキに向かった。
翌日、SS1が始まる。
今回は東海ラリー県予選で使われたコースの逆走となる。
そのため、前大会のSS5から始まる。
『奏汰くん、今回のSS1は前回のSS5の逆走になるからちょっと違和感があるかも。』
「大丈夫っす。俺は目の前にある道を走るだけなんで。」
『なら、大丈夫だね。』
目の前のシュコダ・ファビアR5がスタートゲートを飛び出していく。
『さぁ、スタートゲートに行こう』
「はい」
ヤリスがゆっくりと動き出す。
スタッフがスタートゲートに誘導し、タイマーを確認するようジェスチャーをする。
そこに表示された大きな数字が1つずつカウントダウンしていく。
『5、4、3、2、1、GO!』
奏汰が握っていたサイドブレーキを離す。
勢いよく路面を蹴り出してスタートゲートを飛び出していく。
あのヴィッツより大きなパワーがマシンをぐんぐん引っ張っていく。
すぐにコーナーが迫ってくる。
奏汰は真紀のナビゲーションに従ってコーナーに飛び込んでいく。
サービスパーク。
琉、幸介、穂乃果がモニターで生配信を見ていた。
「すげぇ…奏汰、マシンが変わってここまで速くなるのか…」
「先輩、すごいっすよ!奏汰、これ、区間レコードいけますよ!」
「でも、前を行く産浜も手強いね…」
「あれっすよね。産浜のドライバーってシトロエンの育成で、来季はWRCも約束されてるって」
「そう。すごいよね。高校生で世界的メーカーのWRC育成になってるって」
奏汰の前を走る産浜高校のドライバーである篠宮大智は高校1年生でインターハイを優勝し、使用しているシトロエンのWRC部門の目に止まり、それからWRCを目指して高校の部活で腕を磨いている。




