第12話「リタイア」
奏汰たちも待機していたメディカルカーに乗り、一緒にサービスパークに向かう。
福原が迎える。
「2人とも、怪我とかしてない?」
「私は大丈夫なんですけど、彼が…」
抜け殻のようになった奏汰がいた。
福原はすぐにわかった。
奏汰は成功体験の方が多かったのだろうと。
成功体験が多かった分、失敗した時の反動がとても大きくなる。
「とりあえず、幸介くん、奏汰くんをワゴンに連れて行って。」
「了解っす」
その時、レッカー車が来た。
マシンを引き取り、撤収作業を始める。
「じゃあ、テントとか先に載せちゃって」
「はーい」
テント、工具、小物類の後、ヴィッツがトランスポーターに載せられていく。
「はい、お疲れ様でした。じゃあ、学校戻って明日荷下ろししようか」
「はーい」
愛豊高校のメンバーたちは学校に向けて走り出した。
帰り道。
「今日の県予選、総合優勝はやっぱ産浜か。強ぇなぁ」
「すごいね。もう8連覇くらいじゃないの?」
「なんであんなに強いんだろうね。」
「まぁ、マシンがまず強いじゃん。あれ、WRCのジュニアカテゴリーみたいなのに出てたやつでしょ?」
「あ〜、あのシトロエンのDS3ね」
「あれこそ、高校ラリーのお手本なマシンでしょうよ」
「まず、あれ世界の道走って鍛えられてるから。私達のヴィッツとは大違いよ。」
談笑もしつつ、学校に到着する。
「じゃあ、お疲れ様ー。また来週ねー」




