理幻鏡想 23
階を二つ下に二十一階フロア。スイートルームの一室。
その部屋は顎門が借りているようで片方のベットには資料らしき紙が広がっている。
歩地の事務所のほどでもないが、それでも大量な紙の束だ。
「悪いな。少し散らかってるが適当にかけてくれ。と言ってもそれ相応のおもてなしもできないがな」
そう言いながら顎門は急須に茶葉とお湯を入れてお茶の準備を始め、湯吞みなどを皆の前に並べていく。
「さっきまで並んでいたモノと比べると見劣りするがお茶と菓子だ。好きに食べてくれ」
見劣りするって…。どれも、他県で有名な老舗店のお菓子ばかりじゃない…。三フロアまるまる貸切って、あれだけの料理と食材の取り寄せ…。流石に豪勢すぎるでしょう。
「さて、二人には既に自己紹介を済ませているが赤上のお嬢さんにはまだだったからな。一応しておこう。俺は楽芽組という…任侠…やくざみたいな組織の頭を務めている野刃顎門だ」
「白蛇 理鏡です」
「よろしく頼むよ。赤華さん」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
差し出されたその手に答えて握り返し、挨拶を返す。
やっぱりこの人、雰囲気からそうだったけど、手を握って確信した…。途轍もなく強い人だ。
「それで話というのは何なのかしら。歩地さんにも何やら依頼もしていたようだし。それも関係あるのかしら?」
「ああ、関係している。話というのは今回の事と理鏡自身についてだ。俺もこいつ自身も力の元も、こいつが産まれる前のことも知らないからな。それを今回、調べてもらったんだ」
「大変だったよ今回の依頼は。なんたって約二十年前の情報を掘り起こしてまとめたからね。
あくまでそれらの情報を元に推測として話す事を、事前に理解して聞いてくれよ。今回に関しては、聞くに絶えない内容もあるからな」
そういつも通りの前注意に、了承の頷きをして歩地が口を続けながら、書類の束を顎門に渡す。
「白蛇理鏡。彼女の目の力を知る為に、まずは彼女の出生について話そう。君の母の名前は白蛇由良百合だが、白蛇の姓は変えられたもの。元の姓は天宮 だ。梓麻にとっては、特に聞き覚えのあるものだろう」
「ええ、それは当然ね。天宮家グループ。綾嶄寺グループの競合財閥の一つであり、あまりいい噂は聞かなかったから、良い印象は無い」
「まぁ、そうだね。掘り返そうと思えばいくらでもボロが出てくるが、今は関係無いから止そう。
彼等の家は少し前まで、年に数度、観光地や名所など、特に決まりも無く行き当たりばったりの旅行をしていた。
十九年前。彼らはこの街に旅行し訪れていた。当時十四歳の由良百合は、それまで箱入り娘として育てられていた。何処へ行くにも見張りが張り付き、許可が必要な程、徹底された環境でな。
そんな彼女がその旅行の夜、唐突に姿を消した。直ぐに捜索隊が編成されての大捜索が行われる。彼女が発見されたのは捜索を開始してから十五時間後こと。
その現場は、君達が訪れたあの池であり、状況証拠から読み取るに七人の男に強姦された状態で見つかった。
愛娘が汚されたのだ。当然事件とされると思われたが、無かった事として処理して闇に葬った。それは、公にしたくないという気持ちも多少はあっただろうが、実際そうでは無く、余りにも不可解だった故だ。
現場には犯人の衣服が落ちていた。全身の衣服、七組…。まるで、抜け殻のようにな。
犯人達たちの特定も当然出来たが、家に帰っておらず、その日以降の目撃情報も無し。まるで祟り神に襲われたのか、神隠しにあったように、消息を完全に消した。捜索はしばらく続けられたが何ら情報も得られず、直ぐに切り上げられた。
その事件を境に、強姦による暴行の恐怖…ショックからか由良百合は言葉を発する事も、表情が変わる事も無くなった。心が壊れ、植物状態の様に大きく体を動かす事が出来なくなってしまった。それに加え、彼女の体には子供を授かっていた。交ざりに交ざって、誰との子かも分からない赤子を。
家族の者は皆、その子を堕ろすよう促すのだが。その事に心が壊れた筈の由良百合が必死に抵抗した。
その姿を見て、彼女の両親。つまりは現当主がある条件を付ける事で、皆の者を納得させた。
それは、天宮の名を取り上げ、縁を切り、遠い地方で過ごさせる事。そうして理鏡…君は生まれたが、そんな簡単には話は終わりはしない。
どうしても血縁に穢れたものが居ることが許せなかったのだろう。何者かが何処かから依頼し、使用人が出払っているのを見計らい、君達の家を燃やしての事故死をさせようとした。自由に身動きのできない君達だ。死は免れない。そんな中、唐突に現れ、君たちを外へ運び救おうとしたのが顎門…君だ。
だが、体の弱かった由良百合は多くの煙を吸ったために、間に合わず死に至り。君は殺意の視線に理鏡と共に姿を消した。その後は必要ないだろう。君達自身が、一番詳しいことなのだから。ここまでが、最大限調べた白蛇理鏡の出生だ」
名家故の、名を汚さない為、汚点かつ不安要素に対する足切れと隠滅。ほんと、しょうもない事だけれど、よくある事ね。まあ、それでもここまでの話で唯一、両親が味方であったことが救いね。
「次に、その幻実の魔眼だが、前々からその力の元について調べはついていて、君の生まれがこの地であることで確信に至った。
この地には蛇に関する話が幾つかあるが、そのうちの二つの話が、君の力に告示する。まず一つが池と白蛇だ。昔、竜口の谷に、胴回り五十センチの目の真っ赤な白蛇がいた。その蛇は、雨の神の精か強力な神通力を備えており、草むらを這うのではなく、一陣の風と共に、峰から峰へと駆け飛んでいたと言われている。
当時その村は、よその村と違い、山々丘のように低く、いつも水不足で苦しんでおり、雨の降らない年は、村人が皆集まりとあるお地蔵に雨乞いの祈りや踊りをしてお願いをするのが習わしであり、その雨乞いの日に白蛇を見かけると必ず雨が降ることから村人は神の化身としてありたがっていた。そして、その年も水不足で雨乞いの為にお地蔵の前に集まると、その奥に白蛇がいて、こちらにこいと首を振って村人たちを山上に連れていった。そして蛇は山頂に着くなり、その巨体で円を作り見せた。それを見た村人たちが、池だと思い、白蛇が描いた通りに掘り起こすと水が湧き出て巨大な池ができた。その池こそが先の話し君たちの訪れた池だ。
もう一つの話は蛇淵。その淵には一匹の大蛇が住んでおり大暴れして、村人を困らせていた。
昔、日の浦の走りづめで討死した勇士の子供に、一人の姫がいた。その姫は、生まれて間もなく母親を亡くしてしまった。父親は、母を早くに亡くした姫を不憫に思い、とても大切に育てた。それから数年の月日が流れ、鷹の森城落城の前年。
明るく元気だった姫が、呆然とすることが増え、顔色が悪く、夜中にどこかへと出かけた跡があり、心配に思った父親が、ある夜姫の後を密かについて行った。
姫は慣れた足取りで川まで行くと、大蛇が住まう、恐ろし気な淵に腰を掛けて、何者かを待っていた。父親が、じっとその姿を陰から見ていると、にわかに空が曇り大雨の雨が降り出した。すると、不思議なことに、淵の真ん中から白く泡立ち、渦の中から大蛇が現れた。目は爛々と金色に輝き、大きな口から赤い舌をチロチロと見え隠れさせる。その姿に姫は、恐れる様子を見せない。姫は大蛇に向かって「お母様、お母様、お会いしたかった」と嬉しそうに笑顔で話し掛け、大蛇もゆらゆらと揺れ動きながら、姫のその声に耳を傾けていた。一見、その姿は大蛇にしか見えないが、姫の目には、その大蛇が優しき母の姿に見えていた。
父親は、その光景を目の当たりにて、驚き、暫く声も出なかったが、姫を思う気持ちに勇気を奮い起こし、震えながら声をかけた。「そこで何をしているのだ、姫よ」と。突然の声に驚いた大蛇は、あっという間に渦の中に姿を消し、姫もその場に倒れ眠った。翌日にはすっかりと元気を取り戻し、以前の明るい姫に戻り、それ以降大蛇は姿を見えなくなり、姫もその場には二度と近寄らなかったという話だ。
蛇淵の蛇の力は、想い人の幻想を幻影として写し見せる力。池と白蛇の蛇の力は、人の望みを読み取り、現実とする力。その二つの力が混ざることで、幻想を現実へと成す魔眼…。幻実の魔眼と成った。
ここから推測を立てるとするならば、その魔眼は恐らく母親である由良百合に魔眼が宿ったのだろう。魔眼は魔術師、非魔術師に関係なく、全ての者に宿る傾向にある。そして彼女は恐怖から、無我夢中に願い、犯行に及んだ男達を消し去った。魔力を持たない故に、幾つかの代償を支払ってな。そして、その魔眼は、そのまま理鏡へと引き継がれたのだろう。
今回の騒動は、君達の組織に潜伏していた者が、理鏡の中にいる力の元、その蛇に何らかの魔術で干渉し、暴走させたというところだな。異形化した彼女からの証言でも、夢や心の中で白い蛇の様なのが話しかけてきたと言っていたからね。
目的としては池に龍穴を開き、石鎚山からの龍脈を繋ぎ、理鏡を龍脈の一部として経由路を確保し、永久的な魔力を確保しての怪物と異形の顕現に、二人の強力な駒。
その者達からの発言から、背後にまだ何かいるようだが、あれから外からも内からも、気になる様な動きは今は見えない。
これ以上先は、残念ながら調べはついてい無いが…満足できたかな?」
話を終えて、まだ資料を眺め見る顎門の様子を伺い、資料を読み終わったかのように捲っていた紙を戻し閉じて、一息つく。
「ああ。これ以上、無い程にな」
「そうか、それは良かったよ。そうそう、今回、楽芽組の皆には色々と助けられたからね。特にうちの子達の面倒を見てくれた様だからね。これは気持ちとして受け取ってくれ」
そう、歩地が懐から一枚の四角い紙切れを机に差し出す。
それを皆が覗き見て、余りのモノに、言葉が出ない様に押し黙る。
そこに出された一枚の紙切れとは、理鏡と顎門、そして梓麻が最後に見た、幻実の景色の写真。
「歩地さん…これって」
「君の思ってる通り、およそ十年後くらいに発売予定の、綾嶄寺製の写真機で撮ったものだよ」
「何これ…とっても綺麗…。ねぇ、梓麻これって何なの?」
「これは写真よ。こんな感じの四角い機材で目に映るその景色を、機会の中に保存して、それを紙に写したものよ」
「流石に写真機は知ってるよ…。私ってそんなにも分からない子って思われてる」
「当然でしょう。前までテレビさえ知らなかったじゃない」
「ああ…」
「この景色は私達が理鏡とのやり合いで、偶然作り出された景色よ」
「へぇ〜。魔術でこんな景色も作り出せるんだ…。凄いなぁ」
「で、まだ話はあるのでしょう」
「ああ。ここまでは互いに知っておいた方がいいだろうって話。次が本題だで、二人に折り入ってお願いしたい事がある」
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四月 二十八日 日曜日の朝。
「ふぁ〜。よく、昨日は楽しいのもあって、よく眠れたなぁ」
鳶鷹は大きな欠伸をしながら布団から起き上がり、昨日の事を思い出し、気分良さそうに階段を降りてリビングへと向かってゆく。
そこからはテレビの音が漏れて聞こえており、内容からしてニュースを見ている事から、梓麻か唯一が居るのだろう。
赤華は早起きだが、朝早くから道場の方で何かしてから戻って、最後にリビングへと来るのがいつもの事だから。
「おはようさん。みんなぁ」
まだ眠そうに欠伸をしながら、皆に挨拶をする。
「ええ。おはよう」
「おはようございます」
「ん〜」
返ってきた挨拶に、適当に返して洗面所へと向かって顔を洗う。
一通り顔を洗って、タオルで顔を拭いていると、ようやく目覚め気が付いてリビングに勢いよく顔を出す。
「んな、理鏡はん!?」
その視界に映るのは、優雅に新聞紙を読む梓麻と傍らでコーヒーを注ぎ入れるモーニングコートを身に纏う理鏡の姿がそこにあった。
「おはよ〜。えっ…理鏡さん!?」
続くように唯一がリビングに来て、鳶鷹の後ろで同じように驚いた顔をして呆然と突っ立ていた。
「何でここに…。それに、何や?そないな格好をして」
同調するように頷く唯一達を見ながら、注がれたそのコーヒーを静かに飲んで再び新聞紙に目を向ける。
「いや、なんか言うてくれよ」
玄関の扉が開く音が聞こえて赤華が、こちらへと戻ってくる。
「みんなおはよ~。どうしたの二人共?部屋の前で立ち止まって」
そう、タオルで汗を拭いながらこちらへと向かって部屋の中へと入って行く。
「梓麻と理鏡もおはよ」
「おはよう」
「おはようございます」
全く動じず、さも当然のように挨拶を交わし、洗面所へと向かう赤華を見て困惑する。
「とりあえず二人も座りなさいよ」
「お、おう」「う、うん」
言われた通りにいつも通りの席に座ると、「どうぞ」といつも朝に飲む牛乳を差し出される。
「お、おおきに」「あ、ありがとう」
とりあえず、それを飲んで落ち着こうとするのだが、ぎこちなく飲んで全く落ち着かない。
「ふぅ~…。どうしたのこの空気」
「貴方取り敢えず座りなさいよ。話が進まないから」
「うん」
そう、皆が席に着き、視線が理鏡に集まる。
「今日から、皆様と共にここで生活をさせて頂くことになりました。白蛇 理鏡です。理鏡と呼んで下さい」
「は!?一緒に生活?」
「何?何か問題あるの」
「いや、そもそもなんでや?理鏡はんは顎門はんの所で生活してたんやろ?それやのに、急にどうしてや」
「いろいろ、あるのよ」
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「理鏡を君達の下に置いておいて欲しい」
「私はもちろんだ———」
「赤華。そんな簡単に了承しない。一応彼らは、裏の世界の住人なのだから」
「う、うん?裏の世界?」
あまり分かってないように小さく呟く赤華を放っといて話を続ける。
「その頼みごとをするならば、隠し事無しに理由を言ってくれないかしら」
「そうだな。まず今回の騒動で彼女を安全な場所に置いておきたいのが一つだな」
「安全な場所なら私たちの下に置いておくよりも、貴方の傍の方が圧倒的に安全だと思うのだけれど」
「確かにその通りだが、このまま内に居ても居場所がバレているからな。これから起こるであろう騒動に巻き込まれる可能性が高い。それに残念なことに俺よりも強い奴は山ほどいるからな。俺の傍が安全とは言えない。だから、赤上の下に置いておいて欲しいんだ」
「確かに、この言い分としては通っているわね」
彼らの居場所は、金さえ払えば特定は容易い。それに比べて赤上家は、特定されることは無い。大三家の居場所は普樂でもごく一部の者しか知らない。情報屋は調べる事さえ禁じられているほどの、極秘情報。
「だけど、まだ何かあるのでしょう。直接言ったらどうなの」
そう梓麻が理鏡に視線を向ける。
「先の話の通り、私の目の力は人の望み、幻想を読見取る力があります。私はこれまで様々な人の望みを、欲望を見てきました。いつもあまり大差ない、変わりないその姿を。そんな中、貴方が私に見せたのは、欲望というよりも、探求による魔術の仕組みの確認。最初はこんな人もいるんだなと思っていたのですが、貴方が二つ目の幻想を望んだ時、一瞬、何かが見えたんです。煌びやかに光る、謎の何かが。ずっと、それ心に残ったまま起こった騒動、そして、最後に見たこの写真の幻実の姿を見て、決心したんです。あなたの下で、一瞬見たソレを確かめたいと…。だからお願いします。私を、貴方の弟子にしてください」
通ったその言葉と眼に深く頭を下げる、その姿を見て、本気なのだと理解する。
「貴方達はいいの」
「もちろんだ。初めての頼み事だったからな。寂しさよりも嬉しく思う奴らばかりだ」
「赤華は?」
「私は別に構わないよ。賑やかになるのは良いことだし」
歩地は聞くまでもないって感じね。後は私の決定次第か…。
「いいの?私は魔力を持たない、出来損ないだけれど」
「そんな事、私には関係ありません」
「そんな事ね…。私は気にしている事なのだけれどね」
「い、いや…。そんなつもりで言ったつもりは」
失礼なことを言ってしまったと、少し慌てるその姿に「冗談よ」と微笑む。
「いいわ。私の弟子…助手を認めてあげるわ」
望んでいたその返答に、嬉しさが顔に出る中「その代わり」と言葉を続ける。
「確か出生が十九年前とか言っていたわね。年齢は」
と確かめるように視線を向けるが、分からないようで顎門が「十八だな」と答える。
「働いた経験は?」
「あの目を使った営業以外無いな」
それを聞いて少し考える。
「そう…。なら、貴方には助手兼私の使用人として働いて貰うわ」
その言葉に、疑問の視線が集まる。
「当然でしょう。十八は学生でないなら、既に働いている年齢なのだから。一人の大人として扱わないと」
「まあ、確かにそうだが。こいつには使用人の知識はおろか、一般常識もほぼ皆無だぞ」
「問題ないわ。私が教えればいいのだから」
「ああ、綾嶄寺はそういうのが居る家系なのか」
「ええ。私が仕込むのだから容赦なく完璧に一から仕込ませてもらうわ」
冗談の欠片など一切無い言葉に、冷や汗が垂れる。
「本気なら、やれるでしょう」
「それは勿論…。拙いところもありますが、よろしくお願いします」
「ええ。よろしくね」
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まぁ、全部を全部話す必要は無いわね。
「彼女は昨日から私に雇われる事になったのよ」
「雇われてる?」
「そう。私の魔術の研究の助手兼、使用人としてね」
「へ~そうなんか。その様子やと、あちらさんとは話も付いているみたいやな」
「ええ」
「そんなら何も問題ないな。ちゃんと互いに了承し合ってるんなら」
「何よ、その含みのある言い方は」
「いや〜。今回の事で、顎門はんらに物怖じせんと、恐喝したって感じかと思って」
「私をなんだと思ってるのよ」
呆れたというその視線に「冗談。冗談や」と笑い誤魔化す。
「まぁ、これからよろしゅうな、理鏡はん」
「よ、よろしく理鏡さん」
「はい。皆様、これからよろしくお願いします」




