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次世代機パスクア  作者: 柳井リュウ
27/48

pursuer

☆メジャー☆


「ご飯ですよ」

また違う子どもが食事を運んで、直ぐに立ち去った。

まぁ、四人目だからな。

警戒するか。

食事を終えるとすぐに、子ども入って来た。

顔を上気させている。

「うまかった」

「そうですか、よかった」

子どもが笑った。

「少佐、退屈じゃないですか?」

「何かあるのか」

聞いてみた。

「星のお姫様の歌をノイズを少なくして、皆の拾ったのをつないでみたんです。」

さくら色のくちびるの子どもが何か呟く。

「…ッ…ッ…ッ」

部屋の音響から、音楽が流れ始めた。

「これは……?」

曲か?

【ピーコック・ラヴのマリイ・ジーです。

この曲、聴いてください。

……

遠い地で観た懐かしい場所の


蒼く輝く水の惑星は


すべてを受け入れ愛を咲かせてる

想いの示す未来の先へと


ひとりきりで寂しくても


いつかきっと微笑ませてくれる


そんなあなたを今も感じているから


閉ざされた扉開く勇気はあるから


この身を縛るしがらみなくなるとして


もし翼拡げる事が出来るとしたら


あなたを探して行きたいの私も


……


あなたの声は聴けなくても


心にだけは響いているの


見上げる


空に見える気がする


いつの日か見たあなたの微笑み


向かえ来なくても


あなたが想うなら


この翼を羽ばたかせて


迷わず行けるから


輝く蒼い光りの照らす


視線の先にまで


想いを届けたくて


歌った言葉には


いつかの優しさに流した嬉しい涙を


あなたに伝えるの必ず


……


閉ざされた扉開く勇気はあるから


この身を縛るしがらみなくなるとして


もし翼拡げる事が出来るとしたら


あなたを探して行きたいの私も


……


ありがとうございました。お届けしたのは、ピーコック・ラヴ、マリイ・ジーの、彼方の青。でした……】

歌だな。

いつかライブラリーで聴いたことのあるような、年若い歌姫の歌声。

「今のは何だ」

「家で拾ったの星のお姫様達のデータに、いろんな処が拾ったデータの中から、つながるの探して、組み合わせた歌声だよ」

さくら色のくちびるを笑みの形にして子どもが言った。

「どうして、おれに?」

「誰かに聴いて欲しかっただけだね。ジィやトウと一緒に探して、探してやっと見つけて。みんなが一緒探してくれた、違う場所の仲間の詩を」

「そうか」

「これをトウたちの処に流すんだ。みんなに星のお姫様達の声を聴いて欲しいから。そうすれば僕はそれだけでいいんだ。たとえ戻れなくても、消えてしまっても、誰かが僕のつないだ歌を聴いてくれたなら」

「戻れなくてもいいのか」

子どもの肩を掴んでいた。

「そう……だよ。多分」

「ヘカテに行って逢いたくは無いのか」

力が入ってベッドに子どもを倒してしまった。

「行って逢えなかったら、辛すぎる。ならこのまま」

「消えてしまうって、死ぬことだろ」

「……この幸せな今なら」

子どもの頸に手掛けてしまった。

「おれが今このまま手に力を入れたら」

「少佐が、トウたちに歌を届けてくれるならかまわないよ」

そう言って少年はさくら色のくちびるを笑みの形に閉じ、瞼を閉じた。

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