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technologist
☆メジャー☆
次の食事は又別の子どもが持ってきた。前の少年より小柄だ。
この子どもは食事中に、おれのベッドに腰掛け、色々話した。
「この艦、うちの父ちゃんと叔父ちゃん達が、海中用外装から宇宙用に改造したんだ」
「お前も何かしたのか?」
「エンジンの外装の中側からの配線とパッキングは全部」
黒い瞳をキラキラ輝かせながら、続ける。
「他の処も、みんなやってみた。あんまし巧くいかなくて直されたりしたけど。今はうれしい」
「何がうれしい?」
「オレの手が入った艦に乗れた。思い残す事ないほどうれしい。絶対乗れないと思ってたから」
「うまかった。じゃぁ、コロンで突っ込んできたのは?」
「キッチンユニットもオレの担当だぜ。で、なんだっけ?」
「おれに特攻したのは?」
「あ、艦を護れたらいいなって」
思わず両肩を持ちベッドに倒した。
「何?」
「死ぬかもしれなかったろう」
輝く黒い瞳を見据える。
「でも、死んでない。少佐はオレを撃たなかった、撃てたのに」
「じゃあ、今から殺すとしたら」頸に手をかける。
「いいゃ、自分の手掛けた艦にも乗れたから。ほら一回コロンでも死んでたはずだし、見逃してくれた少佐に殺されんなら、いいゃ」
おれを真っ直ぐに見上げた、黒い瞳を潤ませ、少年は微笑み目を閉じだ。




