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出会い3

「あの……」

「ひゃいっ」


 びっくりした……。声も裏返ちゃった……。恥ずっ

 声を掛けられた事によって、ようやく人が周りにいっぱい集まっている事に気が付いた。


「麗華嬢で合っていますか?」

「はい」


 なんだろう……。


「綺麗ですね」

「あ、ありがとう。あなたも綺麗だよ」


 社会世辞なんて事は分かっている。だって、私何かが綺麗な訳ないのだから。それに目の令嬢の方やいつもパーティーに参加している令嬢の方が綺麗だし、その中だったら私の外観なんて比べ物にならないだろうな……。


「嬉しいですわ。麗華さんは、どちらの家系の出身ですか?今まで社交の場に参加したことは無さそうですけど…。あ、間違えていたらごめんなさいね。今まであまりお見かけしたことがなかったので…」

「えっと……」


 どう、答えよう……。


「ええ。実は…体が弱くて、ずっと家で療養していたんです。だから、社交の場に出るのは…これが初めてなんですの」

「そうなのですね。こんな美しい人を社交の場で会ったことがないから……」

「え?」


 何と言ったのだろう『そのなのですね』しか聞き取れなかった……。

 目の前の令嬢ははっと我に返ったように「なんでもないですわ。気にならないください」と言った。


 なんだかそう言われると気になるのだが、聞き返しても多分答えて答えてくれないのだろうな。と思い、気にしない事にした。


 そこで、目の前の令嬢は何と思ったのか、口を開いた。


「麗華嬢はなぜ、今まで社交の場に参加しなかったのですか?」

「それは……」


 えっと……確か…渡されたプロフィールには、体が生まれつき弱く今までの社交の場に来れなかったと書いてあったはず……。私はそれをそのまま答える事にした。


「実は…生まれつき体が弱くて、ずっと家で静養していたんです。だから、社交の場には出られなかったんですけど…」

「えっ。ごめんなさい。今は気分がすぐれない、なんて事はありませんか?」

「大丈夫ですわ。ありがとう」


 目の前の令嬢が本気で心配していることが伝わってくる。良い人だろうな、と何となく思った時だった。


「レン様のおなーり」と言う受付の人の声が響いたのは。


 その声で、一気に注目が入り口の方に集まった。


 その人物を見て、私は目を見張った━━



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