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出会い1

 スパイとしての初めての任務が渡された。


 その内容は、ある貴族達が開催するパーティーに出ること。だった。

 そこであの男と初めて会った。




 やばいっやばいっ……

 初めての任務で遅刻になるなんて信用失なっちゃうっ……。


 今日なんか変装が上手く行かなくてギリギリになっちゃった。

 お陰で、変装もしてない………。


 でも、毎日違う変装をしているから今日は本来の顔なんて誰も思わないはずっ……。


 注意事項には必ず変装することなんて書いてないから…大丈夫……

 な…はず………。う…ん…。大丈夫…大丈夫……


 私━━澪里は予め用意された服を着て、パーティーの会場に辿り着いた。


 スゥーはぁー


 会場に入る前に深い深呼吸をして、自分に自己暗示を掛ける。


 私は、今から澪里じゃなくてお嬢さまの麗華(れいか)。年は十五歳で私と一緒。雰囲気は柔らかくおっとりとしている。話し方は……


 誰かを変装する為にはその人物を完璧に演じなきゃならない。否、その人に成り切らなければならない。


 だから、私は誰かに成り切るために今みたいに自分に自己暗示を掛けている。任務が終わったり、もうその人物を演じなくていい時は自然と自己暗示が解ける。しかし、たまにだんだん自己暗示が解けて口調が自分の話し方になったりする。


 そういう場合は、動揺していたり何か精神的ダメージ、つまりなんらかの原因やキッカケで解ける。


 先輩から渡されたプロフィールの内容を自己暗示していく。多分麗華という人物はこの任務の為に作られたのだろうな…。


 自己暗示が終わり私は受付へ向かった。




 ━━まさかこのパーティーに私の本当の顔を知っている人がいるとは、この時、夢にも思わなかった……。………それも任務に関わる張本人に。変装してパーティーに参加しなかったのを私は一生後悔する事になる。



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