32、今度の俺は違うんです
まだ7時台だからセーフ
「それじゃあ、足元に気を付けてね」
三人は朝食を食べ終わり今まさに出発したところだ。
ちなみに朝食のメニューはやたらと黒くてかたいパンと、道中で討伐していたロックリザードのスープだった。
スープはどんな味がするのだろうとこっそりカコに分けてもらった。
すると以外や以外、その肉はまるで地鶏を思わせるような味わいでとても美味しかった。
ただ一つ問題が有るとすれば、一体一体が大きすぎるためスープがとてつもない量になることだろうか。
そしてそれをあっさりと完食仕切ったクーアさん、途中からクーアさんしか食ってなかったな。
その時のカコの目がまるであり得ないものを見るような目だった。
何時も冷静なカコのそんな顔はある意味合い貴重だった。
そんな三人は現在クーアを先頭に山道を登っていっている。
荷物持ちとしてようやく活躍出来ると張り切っていたクロードには残酷な現実が突き刺されていた。
クーアもカコも収納魔法持ちだということだ。
……うん、まあ。
い、いや他に仕事はあるさ!
例えば先頭に立って歩くとか……既にクーアが居たな。
というかクーアはあれだけ食べて、何でそんなにすいすい登れるんだよ。
しかもカコとクロードが若干きつそうにするレベルで。
まあ、なんやかんやでこの三人なら大丈夫だろう。
俺は俺のやることをしないとな。
カコと話し合って決めた俺の役割それは先見兼排除係だ。
どういうものかと言うと簡単に言えば偵察だ。
これから進む道に先に行き安全を確認し、場合によっては対処する。
この時の注意点として本当に命の危険が有るときのみ対処し、出来るだけ二人に怪しまれないようにする、ことだ。
そんな簡単なことだ、だがこれを提案したときはカコにめちゃくちゃ心配された。
あ、俺に対してじゃないぞ。はっきりとは言わなかったが何かやってしまわないかだ。
確かに、今までの俺はやらかしていただろう。
だが、今の俺は違う!
俺はキャンプの見張りという重労働をこなしたのだ! だから問題ない!
そんな俺の熱弁を聞きカコはとても納得した様子(暖かい目)で了承した。
さて、配置に着くか……っと。
俺はとっさに転がって来ていた岩を出来るだけ三人に近づく前に砕いた。
気づけて良かった。あんまりカコたちと近すぎるとあの二人に不信がられるからな。
それよりも今また何かが探知魔法に引っ掛かったな。
しかもそこから岩が転がって来るというおまけ付きで。
目的は何だ、追うべきか?
……いや、目的もわからない以上下手にカコから離れない方が良いな。
とりあえず今は三人を無事目的地まで送るのが先だな。
まあ、また来たら今度は追う方向で。
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
「やっと着きましたね」
いや、何で来ないんだよ!
結局なんの手ががりも得ることは出来なかった。
まあ、三人に何も無かったから良しとしよう。




