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「くたばれ、クソ神様」  作者: 無脊椎動物
最初の町にて
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24、一件落着?

「貴方も……共歩者、なのですか?」


「ええ、そうよ」


 まさか共歩者だったとはな。

 だが、それならあの魔力にも説明がつく。


「ちなみに、私は火の王フランメの共歩者」


 まあ、それはあの魔法で薄々分かってたけどな。


「ねえねぇ、ところでカコちゃんはあの光の王とどうやって会ったの?」


「えっと……」


 チラリとこちらを伺うカコ。

 まあ、それぐらい別に良いか。

 俺は了承の意味を込めて頷く。


「リヒトと最初に出会ったのはわたしがゴーレムに襲われていたときです。」


「へぇー! じゃあリヒトはカコちゃんにとってピンチに颯爽と現れた王子様なんだ!」


 お、王子様か。何かちょっと恥ずかしいな。


「ねえねぇ、リヒトはかっこよかった? 出来れば詳しく教えてほしいな~」


 手を顔の前で合わせてお願いのポーズをとるローザ。

 ……美人がやると破壊力ヤバイな。


「まず、わたしはその時友達と一緒に居たんです」


「うんうん」


「それでゴーレムに襲われて友達が怪我をして」


「ええ! その子大丈夫だったの?」


「そんなときにリヒトが現れて」


「なるほど、それで助けられたってわけね。ちなみにどんな登場だったの?」


「リヒトはすごい勢いで飛んできて」


「そんなに必死に助けようとしてくれたの?」


「いえ、物理的に」


「……ん?」


 まあ、間違ってはないな。


「そのままの勢いでゴーレムを吹っ飛ばしてわたしの友達を助けてくれた後に共歩者になったんです。」


「ごめん、ちょっと後半がよくわからないわ」


 俺だって分からない自信がある。

 なのに間違ったことは何一つ言っていないという。


「……そういえばリヒトはどんな人なの?」


「えっと、まず優しくて、それでいてピンチには絶対に駆けつけてくれて」


「ちゃんと王子様してるわね。ちょっと安心したわ」


「それでいて人と会いそうになると隠れちゃったり変なことを言っちゃうくらい恥ずかしがりやです」


「王子、様?」


 おいちょっと待て、酷い風評被害だ。


「……ねぇ、大丈夫なの?」


「何と言うか、カッコいいと言うよりはどちらかというと放っておけないと言うか」


「思考が完全に我が子を見守る母親ね」


 それよりも俺カコにそんな風に思われてたのか。

 普通にショックなんだか。


「あー、なるほどね。それなら今までほとんど表舞台に出なかったのは納得だわ」


 ……何だろうこの気持ち。根掘り葉掘り聞いてくるよりは良いんだが、大切ななにかを無くした気がする。


「っと、大分引き留めてしまったわね」


「いえ、大丈夫です」


「そう……いきなりで申し訳ないけど、

 一つお願いがあるの」


「何でしょう?」


「火の王に会って欲しいの、出来ればリヒトも一緒に」


「……何故ですか?」


「ごめんね、理由は言えないの。だけどお願い!」


{どうしよっか、リヒト?}


 さて、どうしようか?

 そもそも何で火の王に会って欲しいんだ? 言えない理由か・・・・・・もしかして火の王は大怪我を負っていてそれを俺に直してもらいたいとかか?

 まあ、どのみち全ての王に会いに行く予定だったから良いけど。・・・・あ、トトは除く。


{別にかまわないぞ}


{分かった}


「分かりました」


「ほんと? ありがとう!」


「ですが、クエストの報告をしにギルドに行かないといけないので今すぐに、は無理ですが」


「全然良いわよ!……っと、そろそろ帰らないと!」


 ローザが指を鳴らすとたちまちその体は炎に包まれた。

 先ほどの炎のよりも激しいそれ、だが不思議と熱は感じずまたそれを纏ったローザまるで不死鳥の様だ。


「何時でもおいで、待ってるからね!」


 そんな幻想的な光景に圧倒されていたがその一声で我に帰る。

 だがローザは声を掛けようとする前に飛び立った。

 凄まじい速さでみるみるうちに小さくなりついには見えなくなった。


「……何だったんだろう」


「まあ、確実に言えることが一つある」


「なに?」


「厄介事が増えたということ」


「……あはは」


 なあ、何で乾いた笑いをあげたんだよ。

 何で目を合わせてくれないんだよ、頼むから目を合わせて「厄介事じゃないよ」って言ってくれよ。

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