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HOLY WORLD  作者: (仮)
53/93

051 帝江⑪

「Land of rising sun。

 朝、陽の昇る時間に合わせて仕掛けてくるなんて。

 中国のBoarも粋なことをするのね」


 戦艦『プリンセス・エリー』。

 司令室に設けられたエリー専用の搭乗席で優雅に朝の紅茶を嗜みながら、彼女は呟いた。

 武骨な外見とは裏腹に、王女の為に豪奢に造られた内装。

 真っ赤な絨毯に、金箔の装飾を施したソファは玉座のようにも見える。

 それはイギリス王家の象徴、レガリアの如く。

 宝珠の代わりに球体型のモニターを。

 王笏の代わりに主砲の引き金を。

 そして王冠の代わり、エリーが自ら持参したティアラで着飾って。


 エリーの魔法は、発現させる為にエリー自身が砲弾の引き金を引く必要がある。

 その為に、英国は一風変わった設計の軍艦を作り出した。


「うふふ。楽しみだわ。この目で直接Crow Mancerの戦う姿が見られるなんて」

 ママ以外に怖いものなど存在しないエリー王女は、笑う。

 左手のすぐ近くにある球状のモニターに映った、空母『国津神』の反応へと視線を落とす。


 戦艦『プリンセス・エリー』を含む英国艦隊は、空母『国津神』と共に後衛となり歩を合わせ進む。

 日本海軍、空母『相模』『駿府』含む第一機動部隊を前衛に、その後ろに第二機動部隊が続く形だ。


 英国の王女かつウィザードであるエリーに何かあってはならない。

 そして日本海軍要の瑞岐もまた厳重な護衛体制を敷かれている。

 瑞岐本人には知らせていないが、万一の際はエリーと瑞岐は最優先で保護せよとの命である。


「中国のBoarもウィザードを使ってくるかしら」

 イギリスが中国へ送っているスパイから伝えられた情報を思い出す。

 どんな能力を持っているかは定かではないが、彼の国で暗躍しているウィザードの存在を掴んでいた。

「まあ、どんなちからを持っているウィザードでも

 エリーの弾丸で吹き飛ばしてしまえば、関係ないわ」

 高慢な王女は右手に持った紅茶を飲み干し、ティーカップをサイドテーブルに置く。


「エリーのちからで全部吹き飛ばしてあげる。

 アジアに覇を唱えるのは、中国でもニッポンでもないわ。

 大英帝国なのよ」

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