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ミィさんに案内されて、目的の受付へと来る事が出来た。
まぁ、僕以外にも並んでいるのので少し時間が掛かりそうではあるが、それは仕方がないだろう。
それに、今日は雨の為、予定していた露店は臨時休業業である。
なお、悲しいお知らせになるが、一週間、露店の場所を確保する為に代金を払っているが、雨で休業しても、露店の場所代は返金されないので、その分、赤字になる。
まぁ、それでも昨日の稼ぎで場所代は出ているので、完全な赤字と言う訳では無いのが救いだろう。
そうこうしている内に、僕の順番がやってくる。
「おまたせ~しました~、次の方~どうぞ~。」
ほほぅ…コレはまた…凄いな。
こんな事を言えばセクハラ問題になるだろうが、何が凄いって…大きいのだ。
しかも、本人は隠しているのかもしれないが、ぜんぜん隠しきれておらず、もろに、はみ出しているのだ。
「あ、あの~、そんなに~じっくり~見ないで下さい~。」
「あ、す、すいません…すごく大きかった物だったから、つい…。」
普段見る事がない物だったと言うのもあるが、元の世界でも見た事無い大きさに、ついじっくりと見入ってしまっていた。
「って、そんなに大きいと、肩凝りませんか?」
「えぇ~、すごく凝って~つらいんですよ~。」
「ですよね~、なんか見てると首とかバキバキになりそうですもんね。」
「そうなんです~、お客さん、分かってくれますか~?」
「えぇ、なんか、マッサージとかしてあげたくなりますよ。」
小さい頃から、家族にマッサージをしてきたお陰か、何となく、凝りを解すツボ?らしき所が分かる能力に目覚めている。
いや、能力と言うのは烏滸がましいか…せいぜい、経験則と言った所だろう。
「って、それじゃセクハラですね、すいません…。」
「いえいえ~、お気持ちだけ~もらって~おきますね~。
それで~、今日は~どうされましたか~?」
「あ、そうでした…入金って言うんですか?口座にお金を入れたいのですが…。」
「畏まりました~、それでは~、カードと~お金を~お願いします~。」
「あ、はい…。」
この人、こんな喋り方しか出来ないのだろうか?
まぁ、何はともあれ言われた様に…っと。
「では、こちらをお願いします。」
「は~い。」
受付嬢はカードとお金を受け取ると、素早い動きでテキパキと作業を始め、あっと言う間に作業を完了させる。
なんと言うか、喋り方と動きが、ちぐはぐで合ってないな…と思った。
「おまたせしました~、こちらの~カードを~お返し~しますね~。
あと~、こちらが~残高です~。」
受付嬢はそう言うと、商業ギルドのカードと、小さな羊皮紙を渡してくれた。
なお、その羊皮紙には、小さく口座の残高が書かれており、それを目安にしてくれと言う事らしい。
流石に、銀行口座やカードは合っても、通帳は無い様だ。
まぁ、羊皮紙を使っていると言う事は、紙はあまり普及していないのかもしれない。
そう考えると、露店で大学ノートとか売りに出したらバカ売れるかもしれないな…と、露店で売る商品に追加かな?と、心のメモに書き込む。
「ありがとうございます…っと、そう言えば、お姉さんのお名前は?ちなみに、僕は『モブ』です。」
「あぁ~、あなたが~あの~『モブ』さんですか~。
ウサミ先輩から~話は~聞いてます~。
私は~、メイメイです~、よろしくです~。」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします。」
僕はそう返事をすると、急いで席を離れる。
理由は、後ろの人達が睨んでいるから…だ。
まぁ、話し方はともかくとして、外見だけで言えば、かなり可愛い部類だと思う。
そりゃ、いつまでも独り占めしてんじゃねーよ!って感じなのだろう。
「それにしても…すごく大きかったな…あの子の羊角…。」
羊系の獣人なのか、人間で言う耳の辺りでグルっと角が巻いていたが、その角が、他の羊系の獣人に比べたらデカかったのだ。
彼女も、それが恥ずかしいのか大きめの帽子で隠そうとはしていたのだが、如何せん、大きすぎて隠しきれていなかった。
そりゃ~あんな大きな角が頭に付いているのだから、首や肩が凝るのは仕方のない事だろう。
まぁ、マッサージを…と、バカな事を言ってしまったが、彼女がスルーしてくれたのは、ありがたかった。
今度、お礼に何か差し入れをあげるのも良いかもしれないな…。
そんな、くだらない事を考えながら、僕は商業ギルドを後にするのだった…。
拙い作品ではありますが、気に入って頂けたら幸いです。
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