17話 宅配2、18話 大雨
受け入れてきた、宅配のお兄さん。
17.宅配2
今日は頼んでいた荷物が届く日だ。うちの犬と猫のクッションを頼んだのだ。私は喜んでもらえるかどうか、ドキドキしながら荷物が届くのを待っていた。
チャイムが鳴り、ドアを開けるといつもの宅配のお兄さんが大きな箱を抱えて立っていた。
「こんばんは。荷物をお届けに来ました」
「アシタ、アメ、フル」
「そうなんだ。荷物濡れないように気を付けないと」
最近、宅配のお兄さんはインコと話すのが気に入っているらしく、荷物を受け渡すわずかな時間にインコとちょっとだけおしゃべりする。
「タクサン、フル」
「あら、大雨なのかしら?」
「そうかもしれないですね。気を付けないと。それじゃあ、また」
お兄さんは私とインコに手を振って配達に戻っていった。
18.大雨
ちょっと変わった家のインコにたくさん雨が降ると言われて、しっかりと準備をして荷物の配達をしていた。
できるだけ荷物が濡れないようにと思っていたけれど、こんなに降るとは思わなかった。
ワイパーが効かないくらいの雨。無線の調子もあまりよくない。
『××道、冠水との事。配達を中止し、戻れる方は会社へ。危険な場合は安全な場所で待機してください』
とうとう、配達中止になった。
「どうしよう。××道路が冠水って事は、こっちからだと会社までだいぶ迂回しないと戻れないな」
ふと、あのちょっと変わった家の近くに来ていたことを思い出した。あの家なら、このトラックを停められるくらいの余裕がある。
トラックを止めて、傘をさして玄関まで行った。さすがにインコも中に入っているらしい。
少し緊張しながらチャイムを押すと、この家の女性が玄関を開けてくれた。
「あら、どうしました?」
「実は、××道路が冠水したみたいで。お宅のインコに会社に無事戻れるか聞きたいなって……」
途中から変なことを言ってるのに気が付いて、語尾がしりすぼみになった。
「大変ですね。どうぞ、入って。ちょうどニュースを見てたんです」
戸惑いながらも家にあげてもらって、ニュースを見て、インコと話した。そのままご飯をごちそうになって、風呂に入れてもらって、次の朝、会社に帰った。
読んでくださり、ありがとうございます。




