19話 ほら話、20話 手土産
宅配のお兄さん、完全に受け入れる。
19.ほら話
同僚に、「昨日、やっぱりトラックで寝た?」と言われたから、
「いや。お客さん家に泊めてもらった」
と言ったら、「は?」って返された。
「ちょっと変わった家でさ。すごくでかいセキセイインコが予言するんだよね。頭が3つの黒犬もいるし、猫は尻尾が二股。スライムが掃除してるしさ。停電したら、猫又が鬼火を出して照らしてくれたよ。朝なんて、サボテンとラディッシュが伸びしてて、驚いたし」
「お前、疲れてんのか?」
同僚が同情したような目でこちらを見ると、肩を叩いて缶コーヒーをくれた。
20.手土産
宅配のお兄さんが、手土産を持ってうちを訪ねてきた。
「この前はありがとうございました。とても助かりました」
お菓子とうちのペットたち用のおやつだった。
「それから、サボテンとラディッシュにもって思って。ついつい悪乗りしすぎちゃったから、気に入らなかったら近所の子にでもあげてください」
そういって、小さな箱も私に渡すと配達に戻っていった。
箱を開けてみると、小さな緑色の兵隊がたくさん入っていた。少し考えて、鉢植えに飾って楽しむアイテムだと分かった。
「これはこれで可愛いわね」
サボテンとラディッシュに見せると、気に入ったらしく、それぞれ自分の鉢植えに兵隊を飾って楽しんでいた。
余った兵隊は窓辺に並べてあげた。
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