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不思議な家  作者: 猫野沙子


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15話 思い出、16話 お泊り会

成長した隣の家の子。大事にされている家電たち。

15.思い出


 小学生の時、隣に住んでいたおねーさん()は変だった。


 お祭りで金魚を掬ってきて、1匹あげたことがある。今思えばいきなり金魚なんてあげて悪かったと思う。


 金魚をあげてしばらくたって、金魚をあげたことも忘れかけたある日、おねーさんがもらった金魚が育ったからと言って見せてくれた。


 ヒレが少し長くて、人の顔にそっくりな金魚に俺は絶叫をあげて泣きながら帰った記憶がある。


 あんなに衝撃を受けたのに、今は異形の美に魅了されてイラストを描く日々だ。





16.お泊り会


 友人が泊まりに来ると言った。家族以外の人がうちに泊まるなんて久しぶりで、張り切った。


「掃除、お願いね」


 スライムにそういうと、玄関を掃除しに行ってくれた。私は掃除機で家の中を掃除し始めた。掃除機は古くてコードを抜き差ししなくてはならず、少々面倒くさいのだけれど、うちの掃除機は全然壊れないし、吸引力もいい。フローリングは拭き掃除をしたかのようになるので、もうずっと使っている。


 友人が来たので、お茶を出して少しおしゃべりをして、夕飯の準備に取り掛かった。友人も手伝ってくれた。


「随分年季の入った炊飯器使ってるのね」


親の代から買い替えていないから、確かに随分と使っている。


「最新の炊飯器はおいしく炊けるって言うから、そろそろ買い替えようとは思ってるのよ」


「うちのは、銘柄ごとに炊き分できるやつにしたわ。ふっくらして美味しいの」


「へぇ、いいわね」


 そんな会話をしながら夕飯を作った。


「すごく美味しい!」


友人がご飯を食べて、目を丸くしていった。


「そう?」


「うん。うちのより美味しいかも。あの炊飯器、すごいわね」


私は炊飯器をほめてもらって、なんだかうれしくなってにっこりした。


読んでくださり、ありがとうございます。

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